僕らの関係 残るヌクモリ。-27
「あ、えっと、ユッキー、俺、ユッキーのこと、大好き」
「あたしもだよ。アッキー……」
花火のようにパッと開く美雪の笑顔は年よりも一つ二つ幼い印象を受ける。
美雪は屹立するアッキーのモノを握ると、口をもごもごさせた後、んべえと唾液を垂らす。滑らかになったところで上下に扱き、その感触を確かめる。
「アッキー大分硬いね」
一度抜いたにも関わらず勃起している逸物は、若さ故なのかヒクヒクと新たな刺激を催促するように動く。
「ユッキーが俺を待たせるから」
「ゴメンネ。私もまだまだ子供だから。でもね、きっと会いに行くよ? 私、必ず」
「んーん、俺が迎えに行くんだ」
「ほんと? 嬉しいな。でも約束したもんね。私がどこにいても、誰といても、きっと攫いにくるって……」
適当に話をあわせる幸太だが、アッキーとユッキーの恋文を覗き見するようで具合が悪い。それにアッキーが何者か知らなくとも、ユッキーのしていることは明らかに浮気。
本当にこのまま行為に及んでよいものなのだろうか、一度は応じようとしたものの、彼自身不安になってしまう。
たまらず視線を恵に向けるが、彼女はただ目をつぶってうんうんと頷くのみ。
――恵は何か知っているんだよね。……でも、けど、あ、ああ……。
「アッキー、余所見しちゃや。私だけ見て……エッチな私、ズルイ私、全部見て……」
ユッキーはアッキーの胸元に跨り、赤い花びらをむりやり開き挑発する。濃い叢から見えるのは色素の沈着が見える大陰唇。けれど小陰唇はまだまだピンク色で、サクラを連想させた。
――女の人のアソコってすごく気持ちいいんだ。だからいいよね、ユッキーから誘ってきたんだし、僕は今、アッキーなんだし……? でも、これじゃあ……僕が寂しいよ。
「どうしたのアッキー……」
「本当に……いいの?」
アッキーになりきれない幸太が美雪を見る。
「なんでそんなこと聞くの? せっかくアッキーと愛し合えるのに……」
美雪の熱っぽく潤んだ瞳に陰りが浮かぶ。
「僕は、アッキーじゃないし、代わりにもなれないよ」
「そんなこと、わかってるわよ」
彼女は寒いのか、自分の体を抱きしめ、さきほどまで見えたピンク色の乳首が腕に隠れる。
「ならどうして」
「どうしてって、寂しいんだもん。しょうがないじゃない」
「そんなのダメだよ。きっとアッキーだって寂しいよ」
「だって、私、寂しいから、幸太君、アッキーに似てるし、だから、いいじゃない、ちょっとくらい、夢見ても……」
幸太に跨ったまま、彼女は背を丸め、そのまま彼に覆いかぶさる。