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未完成恋愛シンドローム
【同性愛♂ 官能小説】

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未完成恋愛シンドローム - Crazy Children --1

「んふ・・」
鼻にかかったようなくぐもった声。
―ぐちゅっ
「ふ、ぅ・・・」
湿った粘っこい音。
「くぅん・・」
指が動く度に、背徳的な快感が渦を巻いて身体中を包む。
「やぁ・・っ」
否定を表す言葉が口から出るものの、果たしてその言葉は誰に対してのものなのか。
―くちゅっ、くちゅっ
ただ出し入れされるだけの指の動きが作り出す粘質の音と、掠れた声。
「ふぁっ」
ベッドにもたれかかった状態の体育座りみたいな格好をしながらもただ1つ違うのは、大きく膝を割り開き、尻のなかに自分の指を入れていることだろうか。
「んきゃっ」
指が少し固くなった一点を圧した瞬間、今までとは違う感覚が走る。
「こん、な・・・・っ」
さっきからちん○んはガチガチに固くなってる。
耐えきれずにそれを掴み、激しく扱き上げる。
「う・・ふ・・・・っ」
喰いしばった歯の隙間から声が漏れる。
認めたくないのに、身体がこの行為を気持ちいいって言っている。
「んっく・・出る、ぅ・・・!」
ちん○んを擦りあげると同時に穴の中にある『イイ所』を圧した瞬間、湧き上がった快感に耐えきれず、押し殺した呻きをあげた。

「はぁ・・はぁ・・・」
荒い息をつきながら、さっきまでの興奮が嘘のように冷えていくのが判る。
「はぁ・・・・」
ちん○んを扱いていた方の掌をみる。
「・・・ベトベト」
なんとなく、舐めてみる。
「・・苦いわボケ・・・」
誰に言うともなく、ぼやく。
量も多ければ、射精の勢いも強かったらしく、Tシャツの胸の辺りにまで精液が飛び散っていた。
「はぁ・・・・・」
重い溜め息が口から漏れる。
ゆっくりと穴の中に入れたままだった指を引き抜くと、微かな快感と共に背徳的な感情が入り混じる。
「・・・3日連続でこんなことやっとれば、そら慣れてくるわな」
自嘲気味に呟く。
足首の辺りに引っ掛かっていたままの下着を放り投げ、立ち上がる。
「ティッシュ・・・」
ティッシュの箱を拾い上げながら半ば無意識に口に出すと、何故かコタローの顔が浮かんだ。
「・・・・・!」
瞬間、手に持った箱をそのまま壁に向かって投げていた。
「・・・」
割と凄い音がした気がする。
カイトの部屋とは方向逆だからそこまで響いてはないだろいけど・・・。
「・・・・」
もう一度ティッシュの箱を拾い、飛び散った精液を拭き取っていく。
「・・あーあ」
当たり前の話ではあるけど、オレがブン投げたせいで箱はボロボロになっている。
「・・あのボケ」
またコタローの顔が浮かんだ。
「・・・」
けど今度はさっきとは違い、発作的な怒りは沸かなかった。


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