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憂と聖と過去と未来
【幼馴染 恋愛小説】

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憂と聖と過去と未来3-3

***

大学の試験は、あっという間に終わった。
いざ終わってみると、なんだか体がふわふわして変な感じ。
緊張感が抜けたのか。
それとも最初から浮ついた気持ちだったのだろうか。

少なくともやり終えた感など皆無で、不安だけが一気に襲いかかってきた。

無事に合格点数を取ることができただろうか。

もしかしたら、ささやかな受験勉強なんてなんの意味もなかったのかもしれない。

怖い。結果を知るのが怖い。


それに問題は、聖の志望校は知っていたが、滑り止めがどの大学か知らなかったこと。

聖は万が一のことなんてなさそうだけど、もし聖もあたしも志望校に落ちれば、かなりの確率で結局は別々の大学に行くことになる。

それだと何の意味もない。

とにかく、今はそんなことを考えるよりも自分が受かっていることが最重要だ。

結果が発表される3月まで、かなりの時間がある。

またこれから、つまらない平凡な日々を送ることになる。


今まで毎年、お互いにケーキを買ってきて一緒に食べたクリスマスも…

今まで毎年、聖との初詣を楽しみにしていた正月も…


今年はなにもなく、ただ勉強に明け暮れた。


やはり聖を失った今の生活は、あたしをひどくつまらない人間にさせたのだった。


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