Summer〜君がくれたもの〜[飛鳥編]-2
亜季「だって、今日の顧問の目がエロいんだもん」
悠木「そんな理由でサボるんかい・・・」
亜季「涼みにきてるあんたに言われたくないって」
悠木「俺は別に部活ねぇもん。練習室だって先輩入ってるし」
亜季「部活がなくたって、用事はあるでしょ?」
悠木「は?」
亜季「聞いたよ。終業式前後で三人も泣かせたんでしょ?モテる男はつらいね」
悠木「こっちから告ってもフラれてるけどな」
笑ってる彼女には、そんな浮いた噂が全くない。こんな可愛い子に男が付かないはずもないんだが。全員失敗に終わっている(俺は告らなくて良かった)。
亜季「ルックスはOKなのに、なんでだろうね」
こういう表情には、いまでもドキっとさせられる。今思えば、こいつとこんなタイマンで話せる男って俺くらいかも、と、優越感に浸ってしまったりする。
悠木「素行が悪いからな・・・。口も悪いし」
亜季「本当はいい奴なのにねぇ」
悠木「・・・。それが本心であるように願うよ」
亜季「考えておくよ♪」
そんなことをいってるうちに、練習室から先輩達が出てきた。一通り挨拶を交わして、先輩達は部屋を出ていく。カラオケにいくっぽい。
悠木「空いたな・・・・」
亜季「入るの?」
悠木「一人で入ってもしかたないだろ?」
亜季「手伝ってあげようか?」
悠木「そうだな。たまにはやっておかないと鈍るかもな」
言って少し後悔した。周りの視線が痛い。まぁ、男女二人で入るのだから、変な想像されてもしかたないのだが・・・