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Summer〜君がくれたもの〜
【青春 恋愛小説】

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Summer〜君がくれたもの〜[咲弥編]-1

『lastresort』
 暑い。くそ暑い。建物から一歩出ただけですぐにも引き返したくなる。不機嫌になる出来事の後に暑さ。俺の最上級のイラつきに追撃がくわえられた。

亜季「勝ったね♪」

 そう言って俺の目の前にVサインを突き出す。あきらかにうざったい奴を突き放すかのように俺は歩調を早める。

亜季「ちょっと・・・。待ってよ〜」

 俺の後を小走りについてくる亜季。しかし歩幅の違いから、俺達の距離はなかなか縮まらない。俺は目的のモノを見つけると、そこに目指せて足を動かした。

 俺達は一つの賭をした。『カラオケの点数高かった方がジュース一本』。やめておけば良かった。俺は自販機の前で立ち止まると、亜季が追いつくのを待たずに硬貨を投げ入れてボタンを押した。そして、それをようやく俺の隣に並んだ亜季に手渡す。

亜季「っ・・・」

 缶は亜季の手から放れて、道路へと転がって行った。

亜季「メチャクチャ暑いよ!」

悠木「そりゃホットティーだからな」

亜季「バカ」

悠木「ジョークだ」

亜季「悠木じゃなかったらひっぱたいてるよ?」

悠木「どうも」

亜季「もう・・・」

 そう行って亜季は道路へと歩きだす。

悠木「おい。危ないぞ?いいよ。ジョークだったんだから」

亜季「でも。せっかく悠木が買ってくれたんだから」

悠木「えっ?」

 亜季は缶を拾って振り向くと、こっちに微笑みかけた。とびきりの笑顔で。でも、



 亜季の隣から明らかに法廷スピードをオーバーした車がやって来た。頭の前に体が動いた。俺が亜季の腕を掴む。でも・・・

 俺の体が宙を舞った。空中にいる間は意外に長く感じた。普通に、「あぁ〜。飛んでるよ」。そう思った。亜季は。大丈夫だったかな?

 地面の硬さを感じた瞬間。全てがブラックアウトした。


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