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光と影
【ファンタジー 恋愛小説】

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光と影 act.5-4

ルナに言われたことだし先生のとこに行った。



「夜起きているみたいだな。病状の悪化はそれが原因だ。ちゃんと寝るようにいつも言っているだろ」



2年もいることあって、先生にはだいぶ心を開いているし向こうも普通通りに接してくる。



「こんなこと言うのはあれかもしれんが、規則正しく生活し激しい運動をしなければ発作だって起きたりしないんだよ。分かってるだろ?」

「分かってるけど……」

「けどなんだ? 夜、睡眠薬を投与することも可能なんだぞ」

「それは困る!」

「じゃー寝ろ」

「うん……」

「なんかあんだったら俺に言え。いつでも聞いてやるから」




どうしたらいいか分からなかった。もちろん長生きしたいけどルナ達と話せなくなるなんて……頭の中がぐちゃぐちゃだ。



「ダイ!」

―んだよ…

「ルナには何も言わないでくれ」

―でもお前…

「頼むから…これ以上心配かけらんないんだよ」

―……分かった





ダイの配慮なのか分からなかったがその日の夜は雨だった。予報は晴れだったのに。



ルナとまともに話せると思わなかったからよかったけど、僕の心は黒い雲で覆われているかのように重く暗かった。



"手術"……できなくもないが完全に治る確率は10%未満。



安静にして薬を飲んでいれば長く生きられる。でも、ルナと話せなくなるなんて…死よりも苦しいと思えた。




考えている内に僕は眠りについた。そんな僕の様子をレイが不安そうな顔を浮かべながら見ていたのにも気付かずに。


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