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僕らの関係 プロローグ きっかけ
【学園物 官能小説】

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僕らの関係 プロローグ きっかけ-6

「相手って、夢精じゃそんなことにならないよ。夢だって僕が選ぶわけじゃないんだし」

「幸太ちゃんも、エッチできるんだ……」

「でな、里奈もアレ終わったろ?」

「アレって?」

「アレだよ、アレ。ほら、前にコウにトマトたくさん使ったピザを作ってもらったろ? あれだよ」

「ああ、アレか……えへへ、アレね」

「アレって何?」

「アレはアレだよ。コータのエッチー」

 今度は幸太が頭を捻る。ピザというと思い当たるのは中学の頃の話。
 突然恵から連絡があって、もち米を買いに走らされ、里奈の家に届けるように言われた。しかし、彼女の家に着いたら今度は「お赤飯よりピザがいいー」と駄々をこねられる。
 何のことだかわからない幸太だったが、何かのお祝いだと察し、トマトとチーズ、えびをふんだんに使ったピザを披露した。
 他にもに恵から坦々面を作るように命じられたり、由香がお赤飯をくれたこともあった。
 もちろん、男女の性差を知らない幸太はそれを理解することは無かったが。

「いいか、男と女がそういう事を経験すると、大人になったことになるんだ」

「じゃあコータも大人だね」

 にっこり笑う里奈に思わず微笑み返してしまう。こういう一つ一つのことの積み重ねで今の力関係に陥ってしまったのだと幸太は気付いていない。

「でもさ、本当にコータ、大人になったの? 里奈達はそういうの来るけど、コータはあるのかな?」

「えっと、たまに出さないといけないみたいだけど、んー、そうだなあ……、コウ、ほんとに出たのか?」

 再び話題が精通に戻り、幸太は方をすくめたくなる。

「いいじゃない、そんなの……」

「ねえ、たまに出すって何を? 出せるんなら、出してみてよ。コータの大人になった証」

「りっちゃん、あんまり変なこといわないでよ……」

 ただでさえ恥ずかしいというのに、さらにその上を行く要求をしてくる里奈。幸太の瞳にはだんだん涙が溢れてくる。

「出せるかな……んー、あたしも見たこと無いし、詳しいやり方は知らないし」

「えー、先生、知らないのー。里奈、見たいー!」

 ダダをこね始める里奈に恵も困り顔。そもそも彼女が講義などと言い出したわけだが、聞きかじった程度の男子の生理現象では射精に導くという発想が無い。

「見世物じゃないってば……」

 里奈と恵がどうしたものかと首をかしげていると、由香がおずおずと手を上げる。

「マンガだとさ、男の人のオチ○チン、上下にするんだよね」

「そうなのユカリン? じゃあさ、ちょっとやってみようよ」

「う、うん……」

「ちょっと、由香ちゃん!」

 必死に叫ぶ幸太だが、耳まで真っ赤になった由香は熱病にでも浮かされたのか、ふらふらと彼の前に跪くと、いきり立つモノをしっかりと握る。


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