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妄想罪
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妄想罪-3

1ヵ月後、タロはエイズを患い入院していた。エイズは怖い病気では無いが半年程の入院が必要であった。

タロは幸せだった。パラダイスを見つけたのだ。ここにはロボット警官も居なければ、おとり捜査も無いのだ。

毎日、若い看護婦を眺めては妄想に耽っていた。担当のマリちゃんとあんなことやこんなこと、夜勤のメイちゃんといけないことを、妄想に限りなく広がっていた。
そして掛けられた布団の下で、おちんちんを弄り放題に弄るのだ。

タロはマザーテレサに、オカマに、感謝したい気持ちだった。妄想の本当の楽しさを、妄想の本当の素晴らしさを、タロに教えてくれたのだ。

妄想には、社会的認識や、ましてや権利などあってはならない。

秘めやかに、自分だけで楽しむものだから。

タロは今日も明日も明後日も、手を抜かず、一心に妄想に耽るのだった。

終り


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