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想いの丈、いつまでも
【幼馴染 恋愛小説】

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想いの丈、いつまでもA-3

学校と家のちょうど真ん中ぐらいのところで竜也がいつも通り鞄を肩にかけてカッコよく歩いていた。


あたしはあの背中に恋をしていた。


あたしの少し前を歩く彼の背中をいつも見ていた。


出かかった声が喉にひっかかる。


怖い……


でも………





「竜也!」

「由紀子?」

「あの……」

「あの公園行こ」

「うん……」





あの公園とは2人の家の近くにあって、昔よく遊んだ思い出の場所だ。


あたしが初めて告白された中学1年のとき、どうしたらいいのかわからなくて、泣いてしまったあたしの話を竜也に聞いてもらったのもこの公園。





「何が聞きたい?」

「昨日のことより………あたしのこと……本気?……」

「昔話してもいい?」

「えっ? あっ……うん…」

「幼稚園の時、お前に初めて好きな人ができて、心がチクチクした。

小2の時は胸がドクドクして変な気持ちになった。

小5の時は相手を殴りたくなった。 それからお前のことちらっと見るようになった。

小6の時は奴を殺してやろうかと思った。 そんで、学校も一緒に行って、ずっと傍にいたいと思った。

中学になって他に好きな人ができたって聞いて、俺も手紙とか貰ってたし誰でもよくなったから遊んだ。

これが俺の気持ち。」





信じられない……あたしでもうろ覚えな記憶なのに。


そんな昔から…なのにあたしは疑って……


ひどいことを………


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