想いの丈、いつまでも@-2
「嫌だよ… 向こうが女を全部切って告白してきたらいいけど」
「自分から行動するのも大事だよー! 好きなんでしょ?」
「そりゃぁ……好き……だけど」
ガタガタガシャーン
教室で2人、恋バナで盛り上がっている所に不似合いな大きな音。誰かがドアにぶつかったようだか。
「ってー」
「たたた竜也!!」
「あはははー」
涼は視点の定まっていない目で苦笑いを浮かべている。もしかして……聞かれた?………
「あ、あのさ!」
「ななな何っ?」
「ホントに付き合ってくれんの?」
「えっ?」
「俺、ずっと由紀子のこと好きだったんだ!」
「う…そ…」
「由紀子よかったじゃーん! 両思いだったんだよ!」
こうして思いがけないが付き合うことができるようになった。
まるで夢のよう。
次の日になったら本当にセフレ達と別れてくれてた。信じられない。
2人で登下校していると女の子が話しかけてきて
「もう相手してくれないの?」
「遊ぼうよ♪」
「この人が言ってた彼女?」
などなど、少しは傷つくこともあるけど傍にいてくれてるし、アドレスも消してるし、あたしも他の人と経験あるし仕方ないよね。