【私のビョーキ】-18
「あ、ああ、出る、でちゃう!」
アッキーの丸い目がきゅっと閉じ、背を弓なりに硬直させたあと、一秒待ってから彼の先端から白い液がほとばしる。
「ああ、ああ……」
呻き声を漏らすアッキーは、その手の動きを止めてしまう。
私は止まった手を変わりに動かしてあげることにするが、彼の手はぎっちりと自分のものを握り締めており、仕方なくその手ごと扱いてあげる。
「ん、あ、……や、ダメ、ユッキー、やめて、それされると」
ダラダラと吐き出される精が一瞬だけ勢いを取り戻すと、綺麗な放物線を描いて床にほとばしる。そしてアッキーもそのまま床にへたり込む。
「大丈夫? アッキー」
天井を見上げて息を切らすアッキーの目はうつろで、私が話しかけてもしばらくは茫然としていた。
「ユッキー……俺、わかんない、けど……、これでオチ○チン大丈夫?」
一度精を解き放ったものの、彼のモノにはまだそそり立つだけの力強さがあり、触らずともその熱気が伝わってくる。
「……ダメね。やっぱり根本から治さないとね……」
アッキーの前でお守りを破る。中から薄いゴムのワッかを取り出し、湯気の出そうな亀頭にあてがう。上手く伸びないけど、転がすようにするとしっかり被せることができた。しっかり空気を抜いて密着させ、先っぽにゆとりを持たせる。
「ユッキーなにするの?」
「聞かないって約束でしょ?」
私はスカートを腰に回し、大切な部分を隠した状態で彼の胡坐の上に座る。
「アッキーは優しい子だから、だからみんなにイジワルされたときも、仕返ししなかったんだよね。それに、お母さんやお父さんの都合に振り回されても今日まで文句一ついわなかったね」
「だって俺、男だもん。男は黙って耐えるんだって、漫画で読んだ」
「んーん、まだ男の子。それにね、たまには闘っていいんだよ。私を助けようとしたときみたいにさ」
「そう……うん、わかった」
「多分、アッキーはこれからも大変なことがあると思うの。けどね、その時は私のこと思い出してね。そして、私だけを思ってね」
「俺、ユッキーのこと好きだよ。一緒に遊んでくれたし、優しいし、可愛いし」
息を切らせながらも、軽口を忘れない彼を見ていると安心する。
「可愛いなんて台詞、年上に向かっていう事じゃないわよ?」
鼻の頭を弾いて、そして軽くキスする。