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【私のビョーキ】
【ショタ 官能小説】

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【私のビョーキ】-22

「ゴメンユッキー、俺、大事なこと忘れてた、あのね、クラスの奴にいい忘れてたんだけど」

 彼のクラスの子ってなると、一緒に遊んだ子かしら? まあ言付けくらいいいけど、なんだろ?

「なにかしら?」

「んとね……ちゅっ!」

 また不意打ちのキス。しっかり唇と唇で。しかも飴の甘い香りのオマケつき。

「こ、こら秋雄……、すみません阿川さん。こいつ子供のクセに、ませてて……」

 お父さんは平謝りだけど、アッキーも私も「にひひー」と笑いあうだけ。だってこれぐらい普通でしょ? 恋人同士なんだしさ。

「それじゃあ今度こそ行くね。また会う日まで、ユッキー待っててよ」

「うん。それじゃあまたね」

 去っていく車に、私はもう振り返らない。サヨナラなんていわないもん。
 いつかきっと……信じてるから!

***−−−***

 私は推薦を取り消された。
 さすがに無断欠席が多すぎた。いくら多感なお年頃の急な転校で生活に馴染めないといっても通用しない。
 まあ未練は無いけどね。
 だって、私が行く予定だった高校、共学なんだもん。
 なんていうのかな、油が乗り始めてる男の子ってなんかやなんだよね。精液臭いし、変な目で見てくるしさ。やっぱり純真な目がいいよね? 穢れも、その意味も知らない子。

 私は遅れた分を取り戻すため、日曜日も図書館で勉強をする。

 そしたら、例の公園の近くで誰かのすすり泣く声がしたの。
 私が好奇心からその声の主を探すと、ジャングルジムのそばで肩を震わせている子がいた。
 その子は丸いくりくりした目を真っ赤にして、ぺしゃんこな鼻から鼻水を垂らしている。
 アッキーを懐かしむ私は、彼の傍に行ってそのいがぐり頭を撫でてあげる。

「どうしたの僕? 男の子は泣いちゃダメだよ……」

「お姉さんは誰? 僕のことイジメるの?」

 お姉さんだって、僕だって!
 この子は可愛い子だわ。

「お姉さんはね、阿川美雪……んーん、ユッキーって呼んでね……」

 やっぱりビョーキかな?
 アッキー、早く治しに来てね?


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