時の戯れ（前編）-7
直美は夜に帰宅し、自室に入るとパソコンを起動してメールを確認した。アンディーへの気持ちを断ち切るために、直美は恋人が出来たことをアンディーに報告しようとしたのである。受信メールを確認すると、アンディーからのメールがあった。
FROM:Andrew
SUBJECT:Re:RE:Re
I have a news for you. I decide to go to Japan this winter. I'm going to study in Japan, and to go to Japanese high school. We will able to meet everyday!
Why do you think I dicide that?
Answer: Because I live you!!
Andy
PS. My parents agree to my decision. I'm looking forward to seeing your face!
このメールを読んで直美の決意は揺らいでしまった。メールが送られた時間は、今日の正午頃。いつも、アンディーからのメールはその位の時間に来ていた。向こうの時間では、昨日の午後７時頃。もし、時差が無ければ、このメールを見てアンディーとの恋を諦めなかったかもしれない。そうすると、修一とは付き合っていなかっただろう。直美は、時差よりも、一途に恋ができない自分自身の心を恨むのであった。