振り向けお前っ!10話〜デート、告白、夏の夜の海・・・-6
「なんでお前、お土産がこんなに要るんだよ!」
阿佐美は次から次へとお土だと言って色々買っていき
俺の手には収まらないくらいの荷物があった。
俺が見る限りほぼ自分専用の物が多い気がするが・・花火なんかもある・・。
何に使うんだ・・?
「あんた荷物持ちでしょ、うだうだ言わないの。」
「輝でも引っ張ってくるんだった。」
くしゅん。
「大丈夫ですか?」
「うん、誰か僕の噂でもしてるのかな・・?」
輝がそんな事を言っているころ
「・・・・おい、お土産に食品は良くないぞ。」
なぜか!なぜか食品コーナーに居た。
「あ、悠太ちょっとそこらへんで待ってていいから。」
「なぜだ?」
「いーからいーから。」
言われるがままそこらへんにあったベンチに座ってぼーっとする。
阿佐美は
「あ、もしもし?愛華ちゃん?」
『あ、はい、どうしたんですか?』
「今日の晩御飯をさ―――」
『あ、はい分かりました、じゃあ待ってます。』
と、電話をしていた。
しばらくして阿佐美が何か大量に買いこんで戻ってきた。
「お前・・・なんだそれ、っていうか良くそんな金あったな。」
「ふふん、この阿佐美様をなめるんじゃないわよ。」
買い物がほぼ、終わったと言うのでちらりと腕時計を見た
「あーそう言えば昼まだだったな。」
「そうね、ちょうどいいわここで食べて行きましょうよ。」
と言うので、デパートの中にあったレストランで昼食を取る事にした。
そんな中、別荘の中では・・。
「そろそろ、お昼ですね。」
「そうですね。」
「私、何か作りましょうか?」
と、何事もなくのんびりとした時間が流れていた。