振り向けお前っ!10話〜デート、告白、夏の夜の海・・・-5
「はぁ・・・・分かったよ。」
ということで、2人っきりで買い物に行く事になってしまった。
準備をして玄関まで行った所で、
「あ、そうだ、阿佐美ちょっと待ってろ。」
と言って、皆が居るほうに戻る
「今回は、隠れて見に来るような事はやめとけよ、阿佐美ならすぐ気づくから。」
と一言残して戻った。
「・・・・あの時の神木君気づいてたの・・?」
「あ、あはは、最初から最後まで気づいてたみたいですよ。」
玄関の方に戻ったら、阿佐美に
「何してたの?」
と、真っ先に聞かれた。が、こいつにだけは言わない方がいいはずだ。
心の中の俺がそう騒いでる。
「何でもないよ、忘れ物。」
「ふーん、ま、行きましょ。」
そして、別荘を後にした。
別荘の中では
進一を除く3人が椅子に座ってぼーっとしていた。
「・・・・いがいと、やる事無いよね。」
「私もです。」
「あ、コーヒとかでも飲みます?」
「あ、うんお願いします。」
「私もお願いします。」
などと、暇を持て余していた。
別荘をでてしばらくすると、でかい建物が見えてきた、
「ここに来たかったのか・・?」
「そうよ。」
何を買うつもりなのか知らないけど、こんなにでかいと迷いそうだとか思いながら、俺たちは店の中に入っていった。
「見た目どおりだけど、中もすっごく広いなぁ。」
「家の近くのとは比べ物にならないわね。」
意外と広いんだけどな、あっちも・・。
「で、何買うんだ?」
「お土産。」
「お土産って・・・別に今日買わなくても。」
「いいじゃない別に、他にも買う物あるし。」
「まぁ、計画性あるお前の事だから、とやかくは言わないよもう。」
「なによそれ。」
「いーからいーから。」
そう言って阿佐美の後に着いていく
着いていった、そう何気なく着いて行っただけなのに・・・。