振り向けお前っ!10話〜デート、告白、夏の夜の海・・・-3
持って行った後に、愛華が聞こえないような声で
「ふふ、神木くんって意外と優しいんですね。」
と、独り言を言っていた。
そして、食事の準備が終わり始めたころに、輝たちも部屋から出始めてきた。
「おう、輝、進一。」
「あ、おはよう。悠太」
「うーっす。」
気づいた愛華も挨拶をする。
「おはようございます。」
「あ、おはようございます。」
「おはよう。」
そして、タイミングよく阿佐美が出て来る。
「あら、進一、起きたの、おはようアッキー。」
「おはようございます。」
「なんだよ、起きちゃ悪いかよ。」
そして、薫も出てくる。
「おう、薫、おはようさん。」
「おはようございます。」
「薫さん、おはようございます。」
「はい、おはようございます。」
輝、進一の2人は同室だったので、挨拶は先に済ませてあった。
「幸兄はまだか・・。」
「ああ、多分部屋で篭ってるわよ、そのうち出てくるでしょ。」
そのときふと悠太は、思った。
薫は、ちゃんと寝れたのであろうかと。
気になったので聞いてみることにした。
「おい、薫ちょっといいか?」
後ろから声がしたので振り向いたら、悠太の顔が目の前に来た。
「わっ、どどどどうしたんですか、私の顔に何か?」
「ん?ああいや、昨日はちゃんと寝れたかなと思ってさ。」
「あ、はい、一応大丈夫です。」
「そっか、部屋割りの決め方で男2人とだったから、平気かなとおもってさ、輝はいいとして、特に進一がなんか問題起こしそうだし。」
そこに
「俺がどんな問題起こすって?」
「んーたとえば、お前のいびきで、皆寝れなかったリ、お前が夜遅くまで起きてうるさくないかとか?」
「ああ、それなら、平気だよ悠太、昨日は3人でトランプとかやってたし、あんまり迷惑とかはなかったよ。」
「そうか、ならいいんだけどな。」
このとき思った、輝たちの方に本当に行きたいと。