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未完成恋愛シンドローム
【同性愛♂ 官能小説】

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未完成恋愛シンドローム - 目覚め --15

「・・オレは」
「ん?」
「・・・」
自分が言おうとしたことの意味が自分でも掴めなくて、少し言い淀む。
「オレは、なに?」
「・・・・」
口火を切ったことに後悔しながらコタローを見る。
「オレは、今の関係崩したないねん」
―なに言うとんねん、オレ。
「・・・」
「・・・・」
お互いになにも言わない。
不意に―
「ちゅっ」
「なっ」
口唇に柔らかい感触が触れた。
「なにす」
「ええんちゃうん?」
思わず口唇を拭きながら声を上げようとすると、コタローが言葉を被せて来た。
「・・?なにが」
「このまんまの関係で」
「は?っ・・・」
いきなりベッドに押し倒された。
「おま・・っ」
「今のまんま、なんにも変わらんよ」
「痛っ・・・!」
いつの間にかYシャツの中に入って来ていたコタローの指が、オレの乳首を摘む。
「やめぇって・・コタ」
「バレへん限りな」

「・・バレ、は?」
一瞬、心臓が止まったかと思った。
前、コタローに襲われて、確かにトモダチやめようとか、二度と逢わないとかって思ったけど、それはオレとコタローだけの問題の筈、だった―。
「オレは勿論言わへん」
「・・・」
「イヴが誰にも言わんかったら、まずバレへんやろ?」
「・・・・」
物凄く当たり前で、物凄い最悪な提案を、コイツはしている。
目の前にあるコタローの顔を睨み付けながら、そう思った。
「・・お前」
「ん?」
「最低やな」
辛うじて言葉を絞り出した。
「せやな」
一瞬、コタローの表情が変わり、また元に戻った。
「・・・」
―なに人様みたいにショック受けた振りしてんねん、コイツ・・・。
そんなことを考えていると、スッとコタローの顔が遠ざかっていき、
「ペロッ」
「ひゃうっ」
いきなりへその周りに生暖かい感触を感じて、思わず声が出る。
「お前っ・・なにしてんねん!っていうかいつの間に人のYシャツ・・・!」
「ん?」
いつの間にかシャツのボタンが外されて、オレの胸の上にコタローの顔があった。
「片手でボタン外すとか、基本やん?」
「お前な・・・」
半分呆れてながらため息を付く。
その間にも、コタローはもぞもぞと手を動かし―
「ひゃうっ」
「なんだかんだゆーても・・・」
いつの間にかボタンを外されたズボンの中に手を潜り込ませ
「ふぁ・・く」
「身体は反応してるで、イヴ」
オレのち○ちんを握ってきた。


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