脱衣麻雀殺人事件(解答編)-1
そもそも月明かりもない暗闇で正確に人のうなじを狙い刺し殺すことは不可能である。つまり、被害者の体にはなにか、暗闇で発光するタイプのしかけが施された目印があったことになる。しかし被害者はアクセサリーも含めて、上半身は下着以外なにも身につけていなかったと明記されている。それら以外にうなじ周辺で被害者が身につけていたものは、髪結いのゴムしかない。ということは、問題の目印はこのゴムだ。ではだれがこのゴムにしかけを施したかであるが、その答えはセリフにある。土成千穂子のセリフ「わたしのあげたヤツを取るのはダメだよー」。つまり田和津ナナは彼女から貰ったなにかを身につけていたことになる。セリフの時点で彼女が身につけていたもので、脱衣麻雀で賭けるに相応しくないものは髪のゴム以外にない。よって犯人は土成千穂子である。