想いのいきつく果て〜揺れる想い〜-4
「…うっ…」
しのがかすかに反応した。
一瞬力が緩んだ時に、しののものを口に含む。
何度も念入りに音をたてながら丁寧に舐めあげる。
「くっ…やめ…ろや…」
そんなしのの言葉を無視して舐め続ける。
段々としののものも固く男を主張し始めた。
手で玉を擦りながら裏筋、先端、隅から隅まで、しののツボは心得てる。
ふと、さっきの電話が脳裏をよぎる。
「……しの…女できたん?今まで一度だって拒んだりしなかったやん…」
しのがぴくりと動いた。
「…もしそんなんだったら…あたし…何するかわからんよ…」
「……」
「しの…入れて…」
しのが身体を起こして顔を近付けてきた。
キスされると思った瞬間、その無表情な顔はあたしの顔の横を通りすぎた。
しのの固くなったものがあたしの中に入ってきた。
愛撫も何もない入れるだけのsex……
それでもしのが大好きなあたしの中は潤っていて容易にそれを受け入れた。
「ああぁぁぁぁ…しの…すごい…あぁぁぁ…」
そして、あっという間にいかされてしまった。
まるで自慰行為だったような虚しさが残る。
「はぁ…しの…いってないん?」
「……疲れてる言うたやろ…悪い…今日はかえるわ…」
「え…何で…」
しのが帰り支度をして帰ろうとするのを引き止めた。
「しの!…あたし絶対別れんから!」
しのの目が少しだけ大きく見開かれこっちを見る。
「…心配せんでも…別れたりせえへんよ…」
そう言ったしのの顔が苦しそうに歪んで、それ以上何も言えなかった。