僕とあたしの夏の事件慕? 第七話 「差し込む光」-8
「いやぁ……! アンタ、下手なのにぃ……んぁ、また、感じちゃう、いやあぁ、真琴くぅん……」
「あんなオンナみたいな奴より、俺のほうがイイだろ!」
「真琴くんはアンタなんかよりずっと、ずっと上手だったんだから!」
「へっ、口では嫌がっても感じちまうんだもんな……俺も出ちまいそうだぜ……」
「いや、お願い……口でも何でもしてあげるから、もう中に出さないで……」
「なら、それ相応のお願いの仕方があるだろ?」
いやらしい笑い方……だけど梓には服従の道しかない。
「くっ! ……哲夫、さ……ま、どうか、私のアソコに、膣内に射精するのはおやめください……代わりにお口でご奉仕いたします……だから、どうか……」
眉をハの字にして目は上目遣い、小さな胸の前で祈るように手を合わる梓。
いつもの強気な気概はなく、ただ無力な少女の哀願する様を見せる。
「やれば出来るじゃねぇか……さて、どうしようかな……」
「てつおぉ、おねがぁいぃ……」
梓は涙ぐみながら、甘えるような声で哲夫に訴える。
「やっぱダメだ! そんな顔されたらたまんねぇよ!」
身勝手な答えと共に、残酷な行為を再開する哲夫。
「哲夫、アンタは絶対に許さない!」
再び梓の目は燃え上がる。
「へ、だから、いつだって相手になってやるよ、ベッドの上でさっきみたいに可愛く甘えてくれるんならな!」
「くっ、こんな奴に、あ、あぅー、さ、されるなんてぇ! ……ダメなのにぃ、なんで気持ちよくなっちゃうのよぉ……」
一度火照ったその体は性に貪欲で、怒りすら屈服させ、更なる境地へと意識を運ぶ。
「素直になれよ……まぁ、お前のそういうところもいいんだがなぁ!」
「アンタなんかだいっきらい!」
憎しみの眼差しに性的興奮を混ぜ、熱っぽく哲夫見つめる梓。その背中に回した手は一向に爪を立てようとしない。
「だけど、よがり狂ってる……だろ?」
「そうよ! 気持ちいいわよ! だけど、絶対アンタなんか好きにならないんだから……あ、だめ、イク……またイク……あたひのバカ……や、だめぇ……」
身体を震わせ、哲夫にしがみ付く。
すんすんとすすり泣くこえ……でも、荒い息とまどろみに満ちた瞳。
「なんだ、てめぇ一人でイキやがったのか?」
「……あんたなんかと一緒にイクわけないでしょ……」
「せいぜい強がってろ……おい、愛美、さっさとそいつを犯せよ!」
梓に乱暴に腰を打ちつけながら叫ぶ哲夫。