僕とあたしの夏の事件慕? 第五話 「僕の事件慕」-10
「入りましたよ……梓さん……」
「……あうん、あふぅ、真琴君、これからどうなるの?」
涙を浮かべる梓さんをあやそうと、おでこに軽くキスをしてサラサラの髪を撫でる。
「あーんぅ……んぁ、やだ、くすぐったいぃ……ふぅ、んぅ……」
梓さんのわき腹を弄ると、一オクターブ高い声で戦慄く。ついでにもう一つに弱点を攻めるべく、腕を取り腋に舌を這わす。酸味のあるショッパイ味が強くなってる。
「ダメ、真琴君、そんな、ア、トコばっかり……ん……んんぅ……」
僕の責めを避けようと、腰を浮かす。
「痛っ……い」
やはりまだ痛いらしく、爪が僕の背中をかきむしる。
「イタイ……ヒッグ……まこと……君……イタイヨォ……」
「安心してください。僕は梓さんのこと、大好きだから……」
「うん……私も……大好きだもん……」
僕は唾液で濡れる唇を引き寄せ、交歓に臨む。舌が絡み合う度に、僕を包む膣襞が蠢く。もともと締め付けの強い膣内部だから、僕のはめちゃくちゃに扱かれている。
さっきからずっとカウパー腺液が絞られている気がする。けど、それ以上に奥から梓さんの蜜が溢れているような……。
っていうか、もう我慢できそうにないよ……。
僕は梓さんの小さなお尻に手をかけると、そのまま前後に揺さぶり始める。
「ひゃん……だめぇ……まことくぅん……動かないでぇぇ!」
「梓さん、僕もう、我慢できなっくって、だから、いいでしょ?」
「え、だって、でも……やだぁ、なんか変……体の奥から、何か来るよ……お願い、やめて……」
温かくてヌルヌルする膣内は求めるように擦り付けると、デコボコした膣壁に当たり、快感を分けてくれる。
「らめだってばぁ、まことく……ん」
せっかく痛みが薄れたのに、梓さんは迫り来る快感に怯えていた。ただ、行為から逃れようとしても、一度訪れたそれに四肢を蝕まれたらしく、足の踏ん張りがきかない。
「なんで……立てないよ……真琴君のオチ○チンッ……もぉ、梓を放してくれないし……これ以上されたら……おかしくなっちゃうのに……」
泣きだすような顔……いや、既に両の瞳から大粒の涙がこぼれている。
悲しいんじゃないですよね……僕はその宝石のような雫を口に含む。
「梓さん、それはおかしいんじゃないんです、気持ちいいんです」
「キモチイイ? これが……うん……だけど、怖い……」
「大丈夫、僕を信じて……」
僕は抜けかかった陰茎を挿入しなおし、少し強めに腰を打ち付ける。