僕とあたしの夏の事件慕? 第四話 「取引」-4
「……でも、真琴さんの……、こんなに汚してしまっては真澄家の給仕として面目が立ちません」
「ま、愛美さん?」
僕の驚きをよそに愛美さんはスカートをたくし上げ、ブラとおそろいの黒のショーツを脱ぎ捨てる。床に無造作に投げられたショーツの中心は、オシッコとは違う粘液でシミが作られていた。
続いて愛美さんは僕に跨り、スカートで隠しながらも器用に陰茎を掴み、生暖かく濡れた部分にそれをあてがう。
……そして、
「真琴さんの、しっかりとお世話させていただきます……」
一気に腰を下ろしてきた。
「あ、あん……んーん、うぅっ……」
体を前のめりにして熱い溜息をつく愛美さん。
一方、僕のオチンチンは口腔内より熱く、オッパイよりもキツイ圧力を受けた。
いったいなにをしたの? だって、手も口もオッパイもそこにあるのに。なんか、気持ちいいけど、怖い……。
僕は必死にシーツを掴んで、ワカラナイという恐怖に耐える。
「真琴さん、お掃除なんですから、そんなに怖がらないで……」
愛美さんは僕の薄い胸板に両手を乗せて腰を前後に動かす。その度にベッドは音を立てて軋むけど、気にする余裕も無い。
「さあ、私に任せて……」
優しく、それでいて嘲りを含む微笑みは、対象のわからない不安を消してくれない。
「オチンチンの中に溜まった、んはぁ、いやらひいミルク……専用の処理具で絞り尽
くしますから、ご心配なく……」
温かい何かはゴリゴリというか、ヌルヌルというか……その中間のギョルギョルという感触で陰茎を包み込み、締め付けと解放を繰り返す。
「真琴さん、太くて長いので、吸引機の奥まで……届いちゃいます……」
愛美さんがスカートをたくし上げると、陰茎を根元まで飲み込む淫靡なピンクの唇が見えた。
僕の……愛美さんの中に入ってる……これってエッチ? セックスなの?
「愛美さん……んはぁ、酷いです……僕、初めてなのに……」
情けない声で呟く。確かに気持ちいいけど、心が寂しくなる。
キスだけじゃなく、エッチまでされちゃうなんて。僕は男なのに、なんでされるままなのさ!
「真琴さんが悪いんですよ?」
「だって、取引をするわけには……」
僕の両頬を手で押さえ、おでこがぶつかるぐらいまで顔を接近さする。愛美さんのジュンと潤んだ双眸に、僕のだらしない顔が映る。
「違いますよぉ……真琴さんの眼がいけないんです……」
僕の眼? それってどういう事?
「真琴さんの眼……素敵なんです……優しそうで、私のことを全て愛してくれるような……そんな瞳……」
愛美さんは再び唇を押し付け、今度はニュルリとしたモノをねじ込む。
舌なのに……なんか気持ちのいい味がする……。
その味を堪能するべく、積極的に舌を絡ませるが、愛美さんは少し悲しそうな目をして、唇を離す。