ラブマッチ-永--3
「いやお前、リアルにへこんでんじゃねぇよ。冗談に決まってんだろ」
「あんたがそうやって言う時は大抵本心だってこと、アタシ知ってんだかんね…」
「さっすがぁ…じゃねぇや。褒めてどうすんだよ。あ〜今のは違くて」
「冗談っぽく本心言うんだってこと、アタシ知ってんだかんね…」
「そうやっていじけんなよ。俺お前と結婚出来て幸せなんだよ」
「へー」
「信じてねぇだろ!」
「うん、全く」
「お前ふざけんなよ、分かれよ」
「アタシ超能力者じゃないから日本語で言われなきゃ分かんない」
「分かんないって…」
『新郎大久間 大地。あなたは病めるときも健やかなるときも―』
「アタシ前代未聞の、近いの言葉で誓いません宣言するかもしれない」
「なっ…」
『春名 甜華を妻として永遠に愛することを誓いますか?』
「ちっ、誓います。つぅか、永遠じゃなく永眠しても愛してますっ!」
「は?」
『は?』
「神父さんまでは?はねぇだろ…」
『すいません、ノリです』
「で?意味分かんないんですけど」
「あんな、永遠じゃ死ぬまでみてぇだろ?俺は、死んでからだってお前を愛し続けてやるわぁっ!」
「…」
「無言かよ!」
『…続けます。では、新婦春名 甜華。あなたは大久間 大地を夫として永遠に、そして永眠しても愛することを誓いますか?』
「神父さん…!」
『♪』
「誓いま…」
「…」
『…』
「…すっ!」
アタシは神父さんの次の言葉を待たず、大地に飛び付いた。大地はくっしゃくしゃの笑顔でアタシを受け止めてくれた。
『それでは誓いのキスを!』
【ラブマッチend.】