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女を捨てたと言い張る乙女
【歴史物 官能小説】

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女を捨てたと言い張る乙女-1

時代は昔々の江戸時代の事…
戦も終わり世の中は平和となった…


…様に思われていたがそれは違うと言っていい。
小さな村などには頻繁に山賊たちが現れ畑は荒らされ、金目のものは盗られ、食べ物が荒らされ、女は連れてかれてそれ以外は殺されるという残酷なのが本当の姿だ。
幕府はとゆうと山賊の一団を倒す事ができたのならば賞金を出すとゆう紙を街に貼り、山賊の殲滅を試みた。
しかし武士たちは賞金があるとしても正義のために剣を振るうことはなく、また立ち上がった武士でも限り無く少ないために数の多い山賊相手には分が悪く殺られていた。
最悪な状況でもとくに幕府は兵を出したりなど積極的には動かなかった。


そんな中一つの噂が流れた…。
山賊の一団を一人で倒したとゆう女武士の噂が…

青い長髪をポニーテールで結び、研ぎ澄まされた眼は黄色く、長い薙刀をもった女武士。


山賊殺しの美麗(みれい)

そう通り名が全国に広まった。


そんでもってその噂はこの俺も知っている。
何せ俺も山賊を倒そうと立ち上がった一人だからだ。
女が剣を振るうなどあまり想像できないが、志は同じであろう。

討伐方法は色々あるが、俺は各地を旅をして出くわした山賊を切ったり、訪れた村が山賊に襲われているようであればしばらくそこに止どまり討伐すると行った感じだ。
一人でいままで立ち向かってきたが何とか俺は死ぬ事なく討伐してきた。



「すまないが茶と団子くれ」

とある茶屋に立ち寄った。奥のほうから「あいよ〜」とゆうような声が聞こえ俺はうなだれる様に椅子に座った。

「すまぬが私にも貰えないぬか?」

声のする方へと目を向けた。
透き通ったような声の持ち主は目を疑うほどの美女であった。
そしてそこには薙刀をもったいかにも袴を履いた武士らしい格好をした人。
特徴はあの『山賊殺しの美麗』その物だった。
だがここまでの美女とは思わなかったしスタイルは出る所は出ておりしまるところはしまっており、女としてはレベルの高い人だった。
これなら回りから噂になるのも頷けるし山賊もこのスタイルでしかも女となると油断はするであろう。
ある意味体が武器と言ってもいいかもしれん。

「そち…何を見ている?」

俺はいつの間にか見入っていた様だった。

「あんた山賊殺しの美麗か?」

女武士はほぅと言いたげな表情で俺を見る。

「久しくその名前を聞いたな…以下にも…私の名は鏡美麗(きょうみれい)。山賊殺しの美麗もまた私の名よ」
「俺の名は椿龍源。あんたと同じ同業者だ」

軽く挨拶をしたところで奥の方から声が「おまちどー」っと声をだしつつおばちゃんがみたらし団子とお茶をもってきた。
美麗は俺の隣りに座り俺と同じ様に団子とお茶を受け取った。


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