「demande」<槙惣介>-19
「ひ…ゃあ!!やっ、やめ…あっ!!」
とても敏感な部分は、舐められるという初めての行為に驚き跳ねる。
七香は、バンッ と手をベッドに打ちつけ、すぐに離してほしいと訴えた。
でも、喉からはそれに反した声ばかりが出てくる。
「あぁっん!やっ!あ、あああっ!!」
ジュル…ちゅぷ…ちゅ…じゅじゅ…
惣介が奏でるイヤらしい音も、自分のものとは思えないイヤらしい声も、
本当は耳を塞いでしまいたいくらい恥ずかしいのに、身体は与えられた快感を素直に受け入れている。
そして刺激され続けたソコは、どんどん高みへと昇りつめ、彼女の身体を大きく弾けさせた。
「はぁっ、あっ!ああんっ!イヤ…あ、あ、ああーーーっ!!」
惣介は舌なめずりをすると、肩で息をする七香をそっと抱きしめて、
「…可愛い」
と告げてキスをした。
「そろそろ限界です。痛かったら、背中を引っ掻いて止めて下さい…」
そう言って自分のモノに避妊具をつけ、そのまま彼女にあてがった。
さっきの痺れも止まないまま、また新しい刺激が与えられようとしてしている。
「あ………」
心臓って…こんなに鳴ってもいいのかな…。
こんなにドキドキしてても、不思議と不安はなくなっている。
初めては…痛いって聞いたことあるけど、たとえ痛くても…いいや。
惣介が欲しい…。
くぷっ…
「ん…っ」
キツ…。
やべ…入れるだけでこんな…
逸る気持ちを抑えて、大きなそのモノを、ゆっくりゆっくり飲み込ませていく。
彼女は瞼を閉じたまま歯を食いしばっている…。
「…っ。大丈…夫ですか?」
身体は充分受け入れが整っているはずなのだが、もしかしたら怖いのかもしれない。
そっと髪を撫で、一度引き抜こうとしたとき―――
「だい…じょぶ…だから、やめないで…。痛かったら…言う…から…。おねが…」
ただでさえ我慢ができないほど猛っているのに、そんなかわいいこと言われたら
本当に理性が飛んでしまう。
「すみません…俺もう…」
「…!あっ!んっっ!!」
半分まで抜きかかっていたものを ぐっ…と押し込み、自身を埋め込む。
お互いの脈が一本の線となって繋がったように、ドクドクという振動は共鳴していた。
一度心配になって彼女の表情を確認したが、その顔を見ただけで、また昂ぶられてしまう。
彼女が壊れてしまわないように、キツく手を握って腰を動かす。
そのうち七香の口から吐息にも似た声が聞こえてくる。