振り向けお前っ!9話〜夏と海と・・・後編-1
幸兄のおかげで目的地まで車でこれた。
これから何事も無く無事に終わればいいのだが・・・・。
3泊4日の1日目が始った。
「さて、着いたわね。ここが愛華ちゃん家の別荘かー。」
と感心混じりの声で言う。
「さぁ、皆さんどうぞ。」
という一言で全員が家の中に入る。
家の中は壮絶だった。
なんというか、とっても貧しい暮らしをしている人がここに入ったら失神するんじゃないかというほどだった。
「部屋割りどうしましょう。」
「それなら、一人一部屋でもいいですけど。」
なんという、お嬢様っぷり・・。
「一人一部屋って・・・何かつまらないわね。」
と言うことで・・・
「で、何で俺が阿佐美とペアなんだ?」
「助かったぞ悠太、お前運が悪くて。」
ということで、なぜ話がそうなったかと言うと。
「愛華ちゃんは自室があるみたいだから。いいし、幸は一人でいいみたいだし、後2部屋くらい借りたいわね・・。」
「2部屋と言うと、分け方が絞られんぞ。」
と言うと
「じゃあクジにしましょうか。」
となって、
見事に阿佐美とあたってしまった。
そこで俺の必死の反論
「いやでも、ほら、男女ってのも嫌だろ、な。な!」
「別にー?あんたが私に何か出来るとも思えないし。」
「でも、薫はどうなんだ・・・?」
「私も別に構いませんが。」
ということで、部屋割りが
悠太、阿佐美ペア
輝、進一、薫ペア
となってしまった。
「最悪だ・・・・よりによって二人きりなんて。」
「おぉ、悠太、ご愁傷様。」
進一、後で締める・・。
そして今に至る。
つまり部屋のなか。
無音が続いていた。
・・・・・気まずい、何か気まずい。