振り向けお前っ!9話〜夏と海と・・・後編-8
「お前は、ほら、いいだろうけどさ、助言なくても。だから最後になったんだろうし。」
「そうよ。」
「だけど、あくまでそれはお前だけだ。」
「・・・・・分かったわよ。」
軽く話を付けて、皆のところへ戻る。
「助言はありでもいいってさ。」
「よかった。」
そして、進一の近くに行って耳打ちする。
「貸しひとつ。」
「――ッ、お前・・・くそっ、分かったよ。」
そして、幸宏が
「さぁ、やろうか。」
と言った。
「気を取り直して、1番手は俺だな。」
「ま、せいぜい頑張れよ。」
そして、目隠しをして、回される。
「どこだ、まずスイカどこだ。なぁ悠太。」
「あー置いてねえ。今置く。」
と言って悠太がスイカを置く
「いいぞ、じゃあまずは右。」
そう言うと進一が動き出す。
「どこだ!」
「左かな。」
「まっすぐ!」
「右!」
「ええい!めんどくさい。」
「そこらへん!!」
そこらへんと言われても棒の振りようのないが、仕方ないのでかんで振ってみる
砂を叩く。
「はずしたか。」
「おーお、派手にはずしたな。」
「てかなんだよ、そこらへんって。」
「だめだめねあんた、じゃ次薫ちゃんー」
薫の番になったが、見事にスイカとはかけ離れた位置でハズレ
「次、輝だな。」
輝は途中まで良かったが、スイカの近くを叩いてハズレ
「愛華ちゃん次よ。」
愛華はスタスタとスイカの近くまでいったものの、ちょっとかすっただけで終わった。