振り向けお前っ!9話〜夏と海と・・・後編-4
「あら、神木君、どうしたの?」
「お返しに来ただけだっ。」
そう言って顔に向けて水鉄砲を撃つが見事によけられる。
「くそっ、手強い!」
「あはは、神木君、私もよけてるだけじゃありませんよ。」
そう言うと、水鉄砲を打ち込んでくる。
「うわっ、危ない危ない。」
真っ向からやっても勝てそうにないので、とりあえずこっちは打たずに相手の水が切れるまでよけ切ることにしてみた。
「あら、どうしました?」
悪魔のような笑みを漏らしながら、打ち込んでくる
このとき悠太は掛かったと思った。
そして
「あら、水が切れてしまったみたいですね。」
悠太はかすかに笑う。
「さて、俺はまだあるんだけどなぁ。」
「全部良ければいいってことですね。」
「出来るならね。」
と言うと、水鉄砲2つを持って、攻撃を仕掛ける、
「数があればいいって物じゃないですよ。」
「でも、避けにくくなるでしょ?」
そのとき、愛華がすべる、
「きゃあ。」
声と同時にバシャーンと言う水の音もなる。
「俺の勝ちだね。」
「そうですね、私の負けです。」
「で、大丈夫?」
そういって手を差し出す
悠太の手を取って立ち上がった愛華が
「ありがとうございます、悠太君。」
と言った。
「え?今・・」
「ほら、阿佐美さん来ますよ。」
そう言って指差すほうを見ると
「うわっ、」
阿佐美が思いっきり水鉄砲を撃ってきた。