振り向けお前っ!9話〜夏と海と・・・後編-3
「悠太悠太。」
「何だあき――」
全部言い終わる前に水をかけられる・・・・・顔面に。
「ぶはっ、何をす――」
また言い終わる前に、今度は進一にやられる、
「ふ、敵は一人じゃないぜ悠太。」
「進一てめ――」
今度は阿佐美。
「悠太もまだまだだわね。」
「よぉしお前ら、その勝負乗ってや―――」
なんと、薫まで。
「ぶっ。」
「あらまぁ、薫ちゃんも意外とやるわね。」
「え、いや、あの皆さん楽しそうなので。」
だからって俺にかけるか。
「とりあえずその勝負乗ってやるからかかって来いよ。」
と、今度は言い終わったところに。
「神木君、私も居ますよ。」
と言われたと思ったら顔面に思いっきり水圧がかかった。
「あら、水鉄砲、愛華ちゃんそんな物もって来てたの。」
「皆さんの分もありますよ。」
やられ側の悠太は爆発寸前で、
「よし、全員相手に回す。」
と言って、いつの間に持ってきたであろう水鉄砲を両手に持って、全員を追い掛け回した。
「おらぁ、逃げんな!」
そして、容赦なく水鉄砲で顔面向けて連射する。
「うわっ、ぶはっ、ちょ悠太やめ―――」
そして止めと言わんばかりに進一を海に沈める。
「悠太、ご、ごめっ、うわっ。」
バッシャーンと軽快な音がして輝も沈む。
「次は薫かな。」
といって、ささっと追いついて、顔に向けて一発当てる
「お返しだからね。」
「きゃ。」
顔にもろに水が当たって後ろに座り込む
「次は、北条さんかね。」
あえて、阿佐美は最後に回す。
そして、薫どうよう逃げている愛華にさっと追いつくが薫みたいに簡単には行かなかった。