振り向けお前っ!9話〜夏と海と・・・後編-2
「あ、悠太。」
先に言葉を発したのは阿佐美だった。
「な、何?」
「寝るとき私こっち側で寝るから。」
「分かった。」
しばらく荷物整理をした後
「さて、落ち着いたし、泳ぎに行きましょうか。」
「そうだな。」
「みんなに言ってくる。」
そう言うと部屋を出て行った。
仕方ないので泳ぎに行く準備をする。
しばらくして・・・
「悠太ぁーー!」
と呼ばれたので、部屋を出ると、全員待っていた。
「悪い悪い。」
「ほら、さっさと行くわよ。」
別荘から海が見えるのでさほど遠くもないということで、車は使わず歩いていくことになった。
行く途中で
「幸兄。」
「ぉ、どうした悠太?」
「こっちの部屋来てくれよ。」
「いいじゃないか、僕が行くとお邪魔になりそうだし、お二人で仲良くやりなよ。」
そう言うとスタスターと行ってしまう。
「あ、ちょ。」
必死の頼みも無駄になった。
悠太の頼みがむなしく消えたところで海に着いた。
「さぁ、ついたわよ!」
「海なんて久しぶりだなー。」
「僕は、友達と来たのは始めかな。」
「私は、泳ぎが得意じゃないからほとんどきたことなかったです・・。」
みんなが思い思いに、話していた。
「さてと、さすが夏だけあって、人多いな、俺は、荷物見てるから、みんな泳いでくれば?」
「悠太は泳がないの?」
「荷物誰か見てないといけないだろ、最初は俺が見ててやるよ。」
「順番交代と言うことね。」
そこに、幸宏が
「あーそれならお兄さんに任せなさい。」
「え?幸兄ずっと見てるの?」
「うん、一応保護者役だからね、僕は構わないから皆楽しんできなよ。」
ということで皆思いっきりはしゃいでいた。