振り向けお前っ!9話〜夏と海と・・・後編-13
「誰?誰?」
「居たとしても言わない!!」
「ケチだな悠太は、じゃあ、阿佐美の方は?」
「何で私に振るのよ!」
「阿佐美も居るのか。」
「いい、居るわけないでしょ。」
「もしかして、2人同士両想いとかかな?」
「何でそうなるの!!と言うか悠太のことなんか好きじゃないわよ!!」
いや、嘘だろそれは、と一瞬思ったが、口に出すと命を失いかけないので、そして、話がこじれそうなので黙っていた。
「ははは、そんなムキになるなって、冗談だよ冗談。」
「幸兄、こいつに冗談を言わないほうがいいよ。」
悠太の一言が出た後に、輝たちも部屋から出てくる。
「あ、ごめん待った?」
「待ってないけどナイスタイミングだ輝。」
「さぁ、行きましょうか。」
愛華にそう言われて、
別荘からでて15分くらいの場所に銭湯があった。
「おー何かいいな。」
「ね、何か分からないけどこういうのいいよね。」
番台に料金を払いそれぞれに別れる。
「ほぉ、中は広いなぁ。」
「意外だな。」
「始めてだなぁ、僕皆でお風呂とか。」
3人で並んで頭に泡をたてる。
「と言うか新鮮だなぁ。」
「斬新じゃないのか?」
「悠太には分からないんだよ。」
「進一のくせに大口だな。」
「まぁまぁ、楽しく入ろうよ。」
そうして3人同時に頭の泡を流し落とす。
「あ、そう言えば幸兄は?」
「もう入ってるよ、ほら。」
「おーいゆーた。気持ちいいぞ。」
「速っ!?」
「逆に俺たちが遅かったんだよ悠太。」
「まぁ、無駄に話してたしね。」
「入ろ入ろ。」
一方、阿佐美たちは。