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恋愛武勇伝
【純愛 恋愛小説】

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恋愛武勇伝 第三章 kazuko編-1

=映画館=

「今度の金曜日、逢える?
夜、泳いだことはあるかな? 

月明かりの中、水の妖精になってみないか?
夜の海は、それはもうロマンチックだ!

でも、内陸部のここではそれもちょっと。
夜の川は、怖いし・・な。

流水プールが、21:00まで営業中してるってよ。
18:00、喫茶「メルヘン」で待ってるわ

“水着姿に自信がないの!”
って、すっぽかすなよ。」
と、長めのメール。

なにやってんだぁ、まったく。
俺って、男・・・吾ながら 嫌になっちゃう!
kazukoからの返事が来る前に、なにを言いだす。

ばったり学校の廊下で会ったときに ドギマギして。
「わりぃ、ちょっと都合が悪くなった。
また、今度ナ!
今度、埋め合わせするわ。」
なんて言ったりして。

また一歩、退がっちゃった。そんなだから、あいつに先を越されるんだ。
未だに童貞だなんて、キモイぜ。


夏休みに入ってから、映画を観に行った。
どんな映画か?
kazukoのご希望。
勿論、純愛映画。
タイトルは・・・恥ずかしいから内緒だ。

しっかし驚いたあ!偶然だろうと思うけど、kazukoの妹にバッタリ!
仕組んだ訳じゃないと思うけどなあ・・。
あっちもよろしくやってた。
なんか真面目そうな中坊だったな。
制服姿だったもんな。

俺なんかハーフパンツにティーシャツ姿だ。
kazukoだって、ミニスカートにティーシャツだからお似合いなんじゃないか?
それにしてもkazukoの奴、意外に巨乳だ。
制服姿からは想像もできねぇや。
ひょっとして水着姿OKだったかあ?

そんなことばっかり考えてたから映画見そこなった。
横目でチラリチラリ。
kazukoの奴、ハンカチで目頭を押さえてた。
ひょっとして、悲恋だったのか?

こっちはもう、むっちりの太ももが気になって気になって。
目ん玉が疲れた。
あ〜ぁ、とうとう手を握ることが出来ずだあ!
折角の映画館だったのに。

しっかりしろょ、まったく。
くっそお!
この夏休みに、キメるぞお!
来年には、卒業なんだぜ。


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