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想いを言葉にかえられなくても
【学園物 官能小説】

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想いを言葉にかえられなくても-4

第2節

 陸は私の脚を押し広げ、割れ目に顔を近付けた。息が掛かるほどの近さに、恥ずかしさの余り手で自分の顔を覆い隠した。
「良かった…まだ濡れてる。乾いちゃったかと思った」恥ずかしげも無く当たり前の様に話しかけて来る。
…だめ、汚いのに、そんなに見ないで…私の気持ちは微塵にも感じて貰えない様子だ。
―ヌルッ、ちゅぱ…ぢゅ…ヌルっ―
 いきなりの刺激にビックリして陸の方を見る。陸は、割れ目に唇を寄せて上から下にペロペロと舐めていた。
「りっ、陸!?」
「っはぁ…、何?気持ち悪い?」
 唇を今度は蜜で湿らせ私の顔をみる。反論出来ずにいると、舌を出して、ピョコッと顔を出している肉芽をつつく。
「ひゃぁっ!陸っ、あっ…あっんっ…ひぃ」言葉になら無い程の快感。割れ目から痺れが広がる。今まで感じた事の無い痺れが気持ち良いのかも解らず、お尻の肉に力が入り、下半身を反らしてしまう。
…もっと、もっとして…と言わないばかりに、腰が浮き上がる。

「ココが良いんだ…すげ、溢れてくるよ。―ちゅぱ、ぢゅぷ…じゅぷ―っはぁ、吸いきれない程…溢れてくるよ」
 陸は唇を蜜の溢れ出る蕾に這わせ、指先で肉芽をクニクニと刺激する。
「あっ、あんっ…ひぁん…あぁっ…はぁんっ」嫌々をする様に身体全体で陸に反論する。
 気持ち良いのと、このまま自分がどうにかなってしまいそうな不安で、いても経ってもいられなくなったのだ。
「っぱ…どうした?ツラい?」私は目の端が涙で濡れてしまっている。陸が心配そうに覗きこんだ。

「ツラい…のかな?ムズムズしてなんか…その……あの」
困った…『欲しい』なんてダイレクトに言えない。恥ずかしくて耳まで紅くなっている事だろう。どうしよう…

「…入れて良い?」

 言いにくそうに真っ赤になりながら陸は聞く。私も真っ赤になりながら、コクンとうなづいた。
 まず、指先で蕾を押し広げる。人差し指をグッと中に突き進める…陸は自分の体の様に険しい顔をしながら指先を動かした。…思ったより違和感は無い。と言うか気持ち良い…私の内部を陸が動き回っている。ザワザワとしたその動きがズキズキするように痺れてくる。
「っうん…はぁ、はぁつん…あふっ」心配顔の陸は、私が大丈夫そうな事を確信して指を抜いた。

「ごめ…ちょっと待って。」

 陸は体を離すと机の引き出しを開け小さな小箱を取り出した。
 …『コンドーム』知ってはいたが初めてみる。ちゃんと用意してるんだ…なんか感心する。男の子って奥が深いなぁ…等と考えていたら、準備を整えた陸が近付いて来た。
 私を抱き起こして、正面に座り合い抱き締める。背が私より20cm以上高い陸は、アゴを私の頭の上に置いた。私は、少し筋肉質な胸板に顔を埋める。息がしづらいが、ドクンドクン…と波打つ鼓動の音が心地よかった。少しの静寂のあとボソッと陸が囁いた。

「…痛いかもしんない。」
「うん」
 お互い動くこと無く相手の体温を感じ合う。

「…途中でやめらんないよ、俺」
「わかってる」
 頭の上から顔をどかして、背中を丸めて顔を私の胸元にくっつけた。陸は小さな男の子になったようだ。

「俺は、ズルイ男…だな」
「…」
 最後の会話に答える事は出来なかった。

 答えてしまったら…これが夢であった様に崩れてしまうと思うから。

…好きだけど、陸は違う。大丈夫…こんな事は始めから知ってるから。諦める気持ちもついている。…だけど…今はいいよね。答えなくても良いよね。

 …好きって、いわないから…絶対、言わないから

「行くよ?」
 今日で何度目かの背中に当たる床の感触。覆い被さる陸の姿。脚を広げ陸を迎える。しかし…先端が触れるが入ろうとすると、ズルッと滑ってしまう。…焦る。
「…は、っはいんねーの?」
「腰、上げてみるよ…これなら…」
 初めて同士、誰からも教えられないのに…本能が知ってるのだろう。試行錯誤を繰り返し、やっと先端が入る。
 こんなに…脚を上げるの?腰もこんなに反らせて…思ってもいない体勢に戸惑いを隠せない。しかし、戸惑っていたのも数秒だった。
 蕾を押し広げて男根がぐうぅっと入って行く。メリメリ…っと聞こえた気がした。あまりの痛さに歯を食いしばり瞼をキツく閉じる。蕾から身体が裂けてしまいそうなくらい痛い。すごく痛い…
「ひ…な…、ごめんな、痛いんだよな…?」かすれた声がする。キツく閉じた瞼を開けると、同じ様に眉間に深い皺を寄せて苦しそうな陸が見ていた。
「も、ちょっと…だ…」 ぐうぅっと力でねじ込まれた。最後の一押しだったのが私にも解った。陸の動きが止まったからだ。

「全部入った…」

 両肘を私の頭の左右について上半身もくっつき、顔も…今にもキスできそうな位近付いた。


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