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愚かに捧げる
【痴漢/痴女 官能小説】

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愚かに捧げる6-2

真理子は、ただ電車に揺られていた。
(もう学校なんか行ったって意味ないのに…)
一生懸命勉強していたのは敏樹と同じ大学に行きたかったからだ。
でも今はもう、そこには一番行きたくない。敏樹に会うのが怖い。
これから何のために勉強したらいいんだろう。将来のことなんてまだ考えたくない。
こんな調子で夏休みもほとんど勉強できなかったから、たぶん他の高校生とは大きく差
をつけられてしまっているだろう。
(私…なんで生きてるんだっけ…)
もう何度も繰り返した言葉を胸で呟いた途端、電車がガタン!と揺れた。

『お客様にご案内申し上げます。前の駅で人身事故が発生したため、この電車はしばら
く停車いたします。お客様にはご迷惑を…』
小さいざわめきの後、周りのサラリーマンが次々に携帯を取り出し話し始める。
真理子の学校は遅延証明を提出すれば遅刻にはならないので無関心に立っていた。
(別に今更…内申なんてどうでもいいんだけど)
車内は空調がつき、扇風機も回っていたが残暑の厳しい朝。
窓はブラインドが降りているが、ドアについている小さい窓からは容赦なく日光が差し
込んでくる。人々の汗や熱気、湿気で車内の不快指数は限りなく上がっていく。
真理子の胸や背中、太ももにも汗が流れ始めていた。

違和感を感じたのは数分後。
汗が流れる感覚の他に、自分の太ももが指で撫でられている感触がする。
(なんなの…)
今の真理子には気力がなかった。以前痴漢されたことよりも輪姦されたショックの方が
大きすぎて、これくらい大したことじゃないと思えてしまう。
触っているのは後ろの男だ。顔までは見えないが、袖口はサラリーマンのシャツに見え
る。
(トシとは関係ないみたい…)
指がきわどい部分まで何度も太ももを往復する。
前にいる中年のサラリーマンは携帯を見ている。
真理子は以前3人に囲まれた時のことを思い出していた。
1人だし、きっと大したことない。電車が動いたら手を掴んで訴えよう…。

太ももを往復していた指の数が少しずつ増えていく。
もうすでに撫でていると言うより揉んでいるという表現の方が正しい。
痴漢の空いた方の手がチェックのスカートをめくり上げた。
前にいるサラリーマンに丸見えになる格好だ。
さすがに不愉快に思い、真理子はスカートを手で押さえた。
だが痴漢の手はスカートを抑えたまま、下着の上から真理子の股間を撫で回した。
恥ずかしさに顔を上げると、前の中年サラリーマンと目があう。
サラリーマンは慌てて目を逸らし、携帯に熱中するふりをしている。
(気づいてるんだ…)
気づいても、助けてくれない。きっと他人事なのだ。
痴漢の手が下着をひっぱり、横から指を入れる。
慌てて太ももでガードすると今度は下着の上から手のひらを入れられた。
強引に秘所を揉まれる。下着が生き物のように蠢いている。
(やっぱり嫌!)
知らない男に触られて気持ちよくなるなんて痴女だけだ。私は違う!
下着の上から男の手を掴む。
すると手は激しい動きを止め、指だけを動かし始めた。
(あっ…)
体がビクンと跳ねた。
指が中に入っていく。ゆっくりと抜き差ししていく。スカートを抑えていた手が真理子
の敏感な突起を責め始める。
(私、また濡れてるの…?)
抜き差ししている指がスムーズな動きに変わっているのが分かる。
突起を弄っていた指が真理子の蜜をすくい、また突起に戻ってくる。
(ダメ・・・)
パタンと携帯を閉じる音がした。
真理子はそれに気がつかずに下半身の快感を追い始める。


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