「demande」<津上翔太朗>-8
くぷっ…
「んあっ…!樹里さん…」
「はぁっ…ん!ああっ…入ってく…」
じゅぷっ…くちゅ…ぐちゅっ…
僕のものを…樹里さんはどんどん飲み込んでいった。
卑猥な音を立てて、快楽が注ぎ込まれてく。
腰が勝手に動いて自然と樹里を突き上げる。
彼女のキレイな黒髪は、空中で羽のように舞った。
「しょ…翔…!!ああっ!!もっと突いてッ…!!」
息が上がり、悶えながら顔が歪む。
知的美人は…あっという間に妖艶な淫女へと変わった。
…ように見えたが………
ぽたっ…――――
樹里さんの瞳から…
……………涙が…
――え……っ。
い、痛かったのかな…?
でも…そんな風に見えないけど…
さっぱりわからなかったが…
僕は…彼女の泣き顔を、下から見てるだけなんて…耐えられなかった。
体勢をひっくり返すと、樹里は顔を隠した。
…隠さなくてもいいよ。僕が覆ってあげるから…。
樹里に覆いかぶさり、彼女の頭をぎゅっと抱くと、
彼女の涙はますます増した。
同時に熱も増し、声も高まる…。
時々きゅぅ…っと締め付ける彼女の中。
それでも僕は、動くのをやめなかった。
グジュッ!グジュッ!という音が僕らを更に昇らせた。
「んぐっ!!ああっ翔っ!!ショウ…!!はぁっ!ああっん!!」
「樹里さん…樹里さっ……ん…」
出して、入れて、突いて、揺らして――――
この気持ちよさが、ずっと続けばいいのに…!
なぜ泣くの?
誰が泣かせたの?
泣かないでほしいよ…
僕は彼女の涙が弾けてなくなるように、強く、激しく突き上げた。
「も…もう…あああああっ!やあっ…ん!!いく…、イっちゃうッ!!!あああああっ!!」
「…ッく、樹里さんっ!!」
僕らは快楽から…開放された。
掌を天に向けて動かない彼女の指に…光るリングが目に飛び込んできた。