振り向けお前っ!8話〜夏と海と・・・前編〜-5
「まぁ、宿題はあるけどね。」
「言わないでくれ。」
そんな話しをしていると。
阿佐美が割り込んできて。
「そうだ、明日時間ある?」
と聞かれた。
とりあえず初日からして、忙しいわけでもないので。
「うん。」
と答える。
今思えば、答えなきゃよかったと思う。
次の日に呼び出されて。
付いていくと、
「ほら、今度行くときに持ってく物とかの準備よ」
などと言われ
荷物持ちをさせられているのだから。
そして・・・今現在。
手に持てないほどの荷物があった。
「おい、こんなにどうすんだよ。」
なんか、いろいろ関係ないものまでありそうだが。
とりあえず1泊2泊の荷物じゃない。
「別にいいじゃない。」
「いや、お前何泊居るつもりだよ。」
「んー・・一週間?」
これを聞いた時、こいつは本当に何を考えているのか一瞬分からなくなった。
「なっ・・一週間だぁ!?」
「何よ。」
「せめて3日な。」
すると、とたんに顔がえーーと言う顔になり。
「なんでよ。」
と聞かれる
「他の日に予定ある奴もいるから。」
そう言うと、しぶしぶと2,3日でいいと了承を受けた。
「あーあ、荷物無駄になっちゃうな・・。」
「お前が予定も言わずにそんな買ったからだろ。」
しょうがないかと、一言漏らしながらもやがて家へと着いた。
「じゃあ、今度出かける日にね。」
「おう。」
阿佐美の家まで荷物を送り届け、別れる。
そして、予定は決めたが、3泊4日だと言うことをまだ知らせていないので、全員に、言って回ることにした。
まずは輝。
家のインターホーンを鳴らす。