振り向けお前っ!8話〜夏と海と・・・前編〜-4
家の事情とかでまともに友人との付き合いが出来なかった輝にとっては、凄い楽しい事なんだと。
そう考えると愛華も、薫もそうだ。
本当の友人との付き合いが無かっただろう。
お金持ちのお嬢様と言うだけで、近づいてくる人が多かった愛華、
今は違うけど前の性格で友人すらできなかった薫。
輝に言われて初めて気付く。
皆、こんな関係を持つ事を知らなかったから。
こんな突拍子の無い事でも、楽しくいけるのだろうと。
そう考えると阿佐美の行動も悪いものじゃないと思えて来る、と同時に自分も少し楽しみになる。
「ありがとな、輝。」
「ん、何が?」
「いいや、別に何と言うわけじゃないけど。」
「・・変なの、でも、どういたしまして。」
訳も分からない、輝はとりあえずそう言っておく事にしておいた。
そして日も過ぎ。
終業式を迎える
そして始まるとながーい校長の話も始まる。
「えーさてさて、今日で1学期は終わりです、明日から夏休みです、だからと言ってはめを外し過ぎてもいけません、・・・・・・・・」
長いと思いながら、悠太はしょうがなく聞く、
10分が過ぎた。
「で、交通にも気をつけて・・・・」
「長いな・・・。」
ついに口に出る。
15分・・
「そして、何よりも大事なのは―――」
「まだかな・・・。」
30分・・・・・
「――なのです。さて、長かったですけどこれで話を終わりにします。」
「あーやっと終わった。」
その次は、生活上の注意、
生徒会長から一言。
校歌。
終わり。
そして、解散
「あー明日から夏休みだー。」
「悠太嬉しそうだね。」
「学校無くていいじゃん。」
学校が無くても、家が歩きで5分も経たないところ(進一と愛華を除いて)に家があるので
会おうとおもえばすぐ会える。