振り向けお前っ!8話〜夏と海と・・・前編〜-2
結局・・・・
「よし、夏休みが待ち遠しいわねー。」
行く事になってしまった。
「予定は?」
すると即座に
「あ、私、この日からこの日までずーっとだめだから。」
続いて輝も
「僕はこの日の前までなら。」
今の2人の意見で夏休みの後半は駄目になったぞ。
「じゃあ、夏休み入った1週間後とかどうだ?」
全員一致で、決まった。
そこでふと思った
「進一呼ぶのか?」
「あーら?さっき聞こえなかった?ご・に・ん、って」
さりげなく脅迫の眼差しが混ざっている気がするが・・・気のせいにしておこう。
「あいつには教えない、来ると余計なことばっかりしそうだから。」
「そりゃ、可哀相なこった。」
すると、
「で、俺がいるところでそんな事言いますか、河谷さんよ。」
進一がいた。
「げっ、あんたいたの。」
「あーいましたよ。ずーーーっとね。」
その瞬間とても嫌そうな顔をして、進一を見る。
「しかたないわね、聞いちゃったんだから6人でいいわよ、あんたはおまけ!」
「どーせ邪魔者ですよ、俺は。」
完全に拗ねていた。
俺で言う、暴走してるとき(進一達から聞かされたものなので自分ではどうにも定かではない)と同じ状況だろう・・・・心境は。
その拗ねっぷりに、嫌気が差したのか
「私が、せっかく一緒に行こうってわざわざ言ってあげてるのに、来るの?来ないの?はっきりしなさい!」
と、阿佐美の言葉の刃が降り注ぐ。
「ハイ、イキマス。」
情けないぞ進一・・・。
「さて、そろそろ昼時間も終わりかな、先教室戻ってんな。」
「私も、戻るわ。」
「じゃあ、僕も。」
と次々もどっていく、
「じゃ、そろそろ私も戻りますね。」
愛華も戻り、
進一と薫が取り残された。