フニと僕の成長記-3
「ぐすっ、ごめんねフニ。お散歩連れていってあげなくて」
僕はベッドでフニと寝転んで向かい合いました。
ぺろんとフニは僕のほっぺを舐めます。
『なくなよぅ』
僕の涙を拭うようにフニはペロペロほっぺを舐めました。
「ふふっ、くすぐたい。あとさ、フニ、ありがとね」
そう言うとフニはお母さんにしたように僕のオデコにスリスリしました。
フニがお母さんの口を舐めたのはお母さんの口を塞ぐためなんじゃないかと思ったんです。
『えへ〜フニえらい〜』
フニがそう言ってる気がして僕はフニのふかふかした体に顔を埋めてぎゅ〜っとしました。
僕は宿題を終えるとフニのお散歩に行きました。暗くて少し怖いけれどフニがいれば大丈夫です。
今日はフニは全速力で走りませんでした。少し学習したのでしょうか。
胸を張って得意気に颯爽と歩いています。
僕とフニはまるで兄弟のよう。毎日楽しく過ごしてます。
僕はフニが大好きです！
フニは僕の大事な大事な家族です!!
●おわり●