投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

フニと僕の成長記
【家族 その他小説】

フニと僕の成長記の最初へ フニと僕の成長記 3 フニと僕の成長記 5 フニと僕の成長記の最後へ

フニと僕の成長記2-1

僕は犬を飼っています。名前は『フニ』。フニャフニャしたフワフワの小さい白い犬です。
フニはグダクダダラダラしていて、いつも眠そうな顔をしています。いえ、眠そうなんじゃなく実際、本当に眠いんです。
そんなフニも至極まれですけど、感情を露にする時があります。




『アウー…』

ある日、僕がリビングでテレビを見ていると隣の和室からフニの唸り声が聞こえました。

『ウー…アウアウ!』

どうやらひどく怒っているみたいです。
僕はそっと和室を覗き込みました。

『アウアウアウ!!』

そこではフニと僕のランドセルとの喧嘩が繰り広げられていました。
フニは黒いランドセルに向かってちっさい牙を剥き出しにして唸っています。全然怖くありません。というか、すごく間抜けな光景です。
前屈みになってフニはランドセルを見据えますが、ランドセルは依然、どっしりと構えて動きません。そっ、とフニは前足でランドセルに触れてみました。

『わーっ!』

自ら触れたにも拘わらず、ビクッとなるフニ。ガウーッと睨み付けるとランドセルに突進し始めてしまいました。

『なんだおまえ!なんだおまえ!フニつよいんだぞ、ウラー!』

ランドセルにアタックし続けるフニ。もちろんランドセルは涼しい顔をしてそんなフニを迎えます。
ランドセルに対して熱くなってゆくフニ。僕にも気がついていないぐらい、ランドセルを倒すことに夢中です。

『くらえっ!』

段々フニが爪を立てるようになってきました。ランドセルに傷が付くのは嫌です。
僕はランドセルをヒョイと持ち上げ背負いました。

「もうオシマイ」

『あり?』

急にランドセルが無くなって、フニは目を丸くしてキョロキョロと周りを眺めます。そして僕を見上げ

『フニなにしてたっけ?』

と首を傾げました。
そして何事も無かったようにゆっくりポテポテと歩き出すと、リビングのソファーの上で寝息を立て始めました。
なぜランドセルに対してあれほどフニが怒っていたのか、真実は闇の中です。フニのみぞ知る、なのですがそのフニが忘れているので永遠に謎です。




他にも眠そうな目がキラキラとなる時があります。
それはお母さんがフニの『おやつ』を買ってきた時です。

「ほらフニー。おやつ、買ってきたよー」

お母さんが仕事から帰ってくるとビニール袋をガサリと床に置きました。
僕がその袋を漁っているといつの間にやら、隣にフニがちょこんと座っています。


フニと僕の成長記の最初へ フニと僕の成長記 3 フニと僕の成長記 5 フニと僕の成長記の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前