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かつて純子かく語りき
【学園物 官能小説】

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かつてジュンかく語りき-4

「………んぅっ。」
タキタが苦しそうに息を吐く。寄せられた眉根がなんともエロチックだった。私は彼の胸に頭を押し付けて、熱いカタマリを摩り始めた。
ホントは恥ずかしくて顔を見れなかったカラなんだケド。
「僕も、……早く、ジュンと…ひとつになりたい。」
髪をかきあげられ、そのまま耳たぶに口づけされる。
「あぁ…。」
タキタは私を優しく抱き締めた。嬉しくて、つい顔が緩んでしまう。
「へへへ…。」
私は堅く反り返るタキタ自身を、両手で柔らかく扱き嚢をやわやわとマッサージする。

くちゅり。ちゅむ。

先端から溢れ出た透明な液体が私の指を濡らしていく。
「んっ、……ぅ!」
片手で棹を扱き、もう片方の手で亀頭を撫で摩る。
「はあっ……!」
顔を上げると、タキタの色素の薄い瞳が切なく揺らいでいた。
「……も、駄目…。」
抱き締めていた腕を緩める。真剣な瞳でこちらを見る。
「挿れていい?」
「ウン…。」
タキタは私を立ち上がらせ、向かい合わせに座らせた。もしや、コレは……!
「ジュン。自分で、出来ますか?」
ふぎゃーっ!!
「……!!」
またもや口をぱくぱくしていると、タキタがカラカラ笑った。
「冗談ですよ。でも、少しは手伝ってくださいね?」
私は返事の代わりにコクンと頷いた。
タキタは脱衣所から保護膜を取り出し、手早く装着する。ヤツの左胸に真新しいキスマークを見つけ、昨日の情事を思い出して、身体がカアッと熱くなった。
「おいで。」
ゆっくりとタキタの上に重なる。

ずぷぶぶぶ…。

「ふっ、…はあああんっ…!」
本当に、タキタに触れていると落ち着く。元々は、二人でひとつだったんじゃないかって思うくらいに。
私が重力に任せて沈み込むところに、タキタが下から押し上げた。

ぐちょん!!

「きゃああっ!」
突き上げられる衝撃で、ぶらぶら揺れる両脚をタキタの腰に巻き付かせた。
「ジュン。」
唇と唇を重ね合わせる。私はタキタの猫ッ毛をぎゅうぎゅう掴んでいた。タキタの手がそろそろとおへその辺りをさまよう。
「…ああッ。えっ…な、に?」
タキタは問いには答えずに、指先で私の無防備な花芯を摘んだ。
「ひゃあううぅ!!」
背中がぐっと反り返る。その反動で、タキタがさらに奥まで当たった。
「…や、だめ、だめだめだめぇっ!!だめなのぉっ!」
タキタの腕を掴んで、やめるよう懇願する。これ以上…は、ヘンになるっ!!
「何がダメなの?」
人差し指と薬指で肉芽を摘み出し、中指で螺旋を描く様に捏ねくりまわす。

じゅぷ、ぐりっ。ぬぷぅうっ!

「はぁああん!!は、あぐぅっ。……ヤ、だ…めぇえっ!」
二重の刺激で、私はもうパンク寸前だった。
「や、…もう……イッ、ちゃうよぉおっ!」
タキタが私の身体をぎゅうっと抱き締めた。
「あぁあああっ!!」
「………くうぅっ!」
私の中で、タキタがびくびくと射精するのを感じながら、私も二度目の絶頂を迎えた。

操り人形の糸が切れたように、だらんとタキタに寄りかかる。
「…んっ…、はぁ。…ふあ…。」
まだ息が整わない私にタキタは何度も何度もキスをする。ぽろぽろ零れた涙を掬うように。
「はふ。」
「ん?」
タキタが優しく微笑む。私はこの時の顔が、堪らなく好きだ。
「きほひ、よふぁっは〜……。」
夢見心地のままにつぶやいた。タキタは本当に嬉しそうに笑って、もう一度聞いた。
「気持ち、よかった?」
「ふぁひ。」
「素直でよろしい。」
タキタはひょいと私を抱き上げ、自身を引き抜いた。引き抜くときの違和感に、またカラダが疼いてしまう。
「あン。」
私はそのまま、ぺたんと浴室の床にへたり込む。壁に寄り掛かり、ぼんやりと余韻を楽しんでいたら、タキタが後始末を始めた。くにゃりとなった彼が目に入る。
ううむ。やっぱりタキタが私の中にいないとサビシイ。
さっき点った小さな炎が、うずうずと身体を焦がしていく。
「な、な、何ですかっ?」
貞操の危機を感じ取ったのか、タキタが素早く身を隠した。
「なぜ隠す?」
「なんで出さにゃならんのですかっ!!」
タキタが思わず声を荒げる。
にゃ。……イイコト考えた。ふらふらと立ち上がり、シャワーを手に取って蛇口を捻る。そして、満面の笑顔で。
「滝田君。ソレ、洗ったげよっか?」


この日、お風呂から上がった二人は、夕御飯も親子丼だったとさ。めでたし、めでたし。


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