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社外情事?〜気晴らしの酒と思わぬ睦事〜
【その他 官能小説】

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社外情事?6〜危機感認識の避妊知識・その1〜-12

「もしピルが原因だとすれば、服用を控えた方がよろしいかと」
「……そう、ですか」
玲は頭を押さえる。落ち着いていた頭痛が再発したからだ。だが、再び痛みに意識を傾けそうになる所をなんとか堪える。
「では少し様子を見させてもらえますか?幸い、明日と明後日は休みなので」
なんとか自分の意志を伝えた。医師はそれを受け、カルテにいろいろと書き連ねていく。
「わかりました。では念のため、頭痛止めの薬を処方しておきます。一週間立つか、別の症状が見られた場合は、またこちらに来て下さい」
それを玲は診察の終了ととった。席を立ち、「ありがとうございます」と一礼して診察室を後にする。
「……はぁ」
扉を閉めた途端、溜め息が一つ。
表情はうかない。取り繕うつもりもないのか、珍しくしおれた様子のまま待合室に戻る。その途中で、彼女は再び頭を押さえた。
「参ったわね……」
今度は頭痛によって、ではない。

「私は大丈夫、なんて思うんじゃなかった」

処方されてから副作用の事など頭になかった自分が浅はかに思えて、だ。


――続く


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