知的好奇心にて-8
「齋藤なら別にいいかなって思って。私齋藤以外とずっと一緒にいる気ないもん」
「えっそれって…」
ぷ、プロポーズ?!
俺の顔を見て、笠井の顔も赤くなる
「え、…あっやだ、そんな変な意味じゃなくて…
…その、斎藤が嫌じゃなかったら、ね」
「…嫌なわけないだろ」
また先越されて…かっこわりーなぁ、俺
「それにしたって笠井も俺もまだ高二で、俺もまだ年齢的に責任取れないんだからさ、
もっと自分を大事にしろよ」
「はーい」
笠井は少ししゅんとした後、俺を見て笑った
「何笑ってんだよ?」
「だって、いつも私よりも斎藤のほうが、私のこと心配してくれるんだもん。
嬉しくなっちゃって」
「お前なぁ…」
喜んでる場合かって。
全く、危なっかしい奴だよ…
でもそこがまた…
「あっ!齋藤!」
「わっ何?」
俺が浸り始めていると、笠井が大きな声を出した
「あの、まだ効き目、完全に切れてないんじゃないの?」
「えっいや、そんなことは…ないよ」
嘘だ。
さっきほど強烈なものじゃないけど、俺の下半身ははっきり存在を主張している
…だから、笠井から目逸らしてたのにな
「でも、そんな……わ、ちょっと笠井っ!」
笠井が俺の制止も聞かずに俺のモノを擦り出す
「私がするよっ。私、この前よりは上手くなったと思うから」
なんだか張り切っている笠井に戸惑う俺
「は?」
「ネットで検索してみて、バナナとかで練習したから」
俺の天然小悪魔は嬉しそうににっこり笑った
…あぁ…誰か、笠井からパソコンを取り上げてくれ…
でも、ちょっと…これ、やば…
いつもいつも押されっぱなしで、俺がこんなとんでもない奴を幸せに出来るんだろうか…
―――幸せな苦笑を浮かべながら、心の中でつぶやいた。
☆END☆