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「彼女の艶母」
【熟女/人妻 官能小説】

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「彼女の艶母」-17

二ヵ月後―――僕と千夏は正式に恋人同士となった。

きっかけは、僕からのキスだった。

公園のベンチに腰かけ、二人で他愛もない話をしてたとき、ふと千夏の笑った顔にお母さんの面影を見てしまったのだ。

無意識に顔を寄せ、唇を重ねた瞬間に僕は自分がキスしていることを知った。
千夏はひどく動揺し、涙さえ浮かべていた。

結局その流れで付き合うことになったのだが……僕はその夜、ある事に気付いてしまった。
これまで僕は、自分が真面目な奴だと思っていた。

道徳に外れるような事は大嫌いだったし、嘘や歪んだ行為も嫌いだった。
しかし、それは『善』という仮面をつけていたにすぎなかった。

僕の心にも醜い膿が湧いていたのだ。

千夏と付き合うことで、これまで以上に接する機会が増える。

あの日以来、わざと僕の存在を遠ざけていたお母さん。
でも、お母さんはきっと僕を受け入れてくれる。



少々強引な態度を取ったって、きっとお母さんなら……。






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