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「彼女の艶母」
【熟女/人妻 官能小説】

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「彼女の艶母」-1

「ねえ、高志くんってブログやってんでしょ? 今度作りかたを教えてよ」

校門を出たところで、不意に同級生の千夏から声をかけられた。

「え、ブログやんの?」

「うん。このあいだね、やっとネット繋いだの。いろんなものを検索してるうちに個人ブログへたどり着いちゃって。色んな人のブログ見てたら私もやってみたくなっちゃった」

細い眼をさらに細くしながらにんまりと笑う千夏。
千夏とは中学のときから一緒で、まるでタイプではないのだが妙に馬が合うので中学時代から仲がいい。

「ねえねえ、今度の日曜さ、なんか用事ある?」

「日曜? うーん、別に何もないけど」

「じゃあさ、お昼くらいに家へ来てよ。ブログの作りかたとかさ、色々ネットのことを教えて」

「えっ、お、お前んちに行くのか? え〜、どうしようかな……」

別に家へ行くことが嫌なわけではないのだが、高校に入学してからというもの、どうも千夏の態度がおかしい。どうやら僕に本気で好意を抱いてしまったようなのだ。
いや、自惚れとかではなく、妙に距離を縮めたがっているように思えてならない。かと言って、僕にはその気持ちに応えてあげられるような感情が一切なかった。
うーん、友達としては最高なのだが、これが恋人となると……仮に付き合ったとしても、こちらが全く熱を上げていないぶん、おそらく長くは続かないだろう。だから、必要以上に深い仲へならぬよう、自分の中ではきちんと線引きしていた。

「いいじゃない! どうせやる事ないんでしょ? 千夏特製のパスタをご馳走してあげるから。ねっ」

「パスタか〜、なんか美味そうだな。おまえ料理上手だもんな。……うーん、うーん、実際、言葉だけで教えるのって難しいしなぁ。うん……わかった。今度の日曜さ、お前んちに行くよ」

「わあ、ありがとう! じゃあさ、ご馳走いっぱい作って待ってるから。ぜったいに来てよ。じゃあね!」

「あ、ああ、じゃあ」

長い足で軽やかにステップを踏んで帰る千夏の後ろ姿を見ながら、僕はフーッと深い溜息をついた。
あまり深入りしないよう注意はしているのだが、しかし、家に誘われると頑なに断れない理由が僕にはあった。



「あぁ……あいつ、もうちょっと可愛ければなぁ……」

ベッドに寝転がり、千夏の顔を細かく思い浮かべながらボソッと呟いていてみる。

吉永千夏16歳―――肌は雪のように色白で、スラッとした160センチのスレンダーな身体に、16歳にしてはやや大きめの乳房。性格は良好。

それだけ見ると堪らなく素敵な女性なのだが……いかんせん、顔がイケてない。
どうして父親似なんだ?
少しくらい母親のパーツを与えてくれていれば……そうしたら、もしかしたら僕のほうが熱を上げていたかもしれないのに。
うーん……いくらなんでもなぁ……似過ぎだよ、親父さんにさぁ。
真っ白い顔にスーッと線を引いたような薄い眉。
腫れぼったい瞼の下には、これまた線を引いたような細い眼。
鼻立ちはいいのだが、肉厚な大きめの唇が顔全体のバランスを悪くしている。
まあそれでも、思春期真っ只中の僕にすれば、あの身体だけでも十分すぎるほどの魅力は感じているのだが……。
短めのセーラー服を揺らしながら、軽やかに走り去っていく千夏の姿を思い出してみる。
濃紺のミニスカートをツンと突き上げた丸いヒップ。
それがなんともステキでエッチで、スカートの裾が跳ね上がるたびにチラチラと見える太ももがとても悩ましい。
僕は、脳裏にある千夏の残像をさらに鮮明なものにしていき、いつものように首から上を別の女性にすり替えてから、ゆっくりとパンツの中へ手を差し込んでいった。


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