「彼女の艶母」-10
警察が帰っていった後、お母さんが不意に僕を抱きしめてきた。
まだ少し震えているお母さんの身体……僕は、堪えきれずに涙をこぼした。
そして、何も出来ずにこっそりと覗いていたことを正直に告げた。
「いいのよ、そんなこと。それより、本当にありがとう……高志くん、私のナイト様ね」
優しい声で囁くように言い、僕を強く抱きしめるお母さん。
ああ……お母さん……好きです……。
ふと口からこぼれそうになる言葉を必死で押し止めながら、僕もスーッとお母さんの背に腕をまわした。
「ああ、高志くん……わたし、ほんとに怖かった……ありがとう」
「僕……僕でよかったら、いつでもお母さんのこと守ります。けして誰にも傷つけさせない」
「えっ……?」
少し驚いたような表情で、僕の泣き顔を見つめるお母さん。
密かに僕は、何て事を言ってしまったんだと思い、すぐに泣きっ面を真っ赤にさせた。
「た、高志くん……」
お母さんは僕をジッと見つめてから、ゆっくりとその柔らかな胸に抱き寄せた。
ふんわりとした胸の弾力に、弛緩しはじめた顔がだらしなく伸びていく。
柑橘系の甘い香りと少しミルクっぽい感じの懐かしい匂いが鼻をつき、それがモワモワと脳に蔓延していった。
僕の思考は、幻惑が作り出していくピンク色のモヤによって徐々に麻痺しはじめた。
(ああ……お母さんの匂い……それに、おっぱいの感触……)
脳裏にしっかりと焼きついている、覗き見たお母さんの裸と痴態……それが沸々と浮かんでくる。
僕はもう、堪らなくなってお母さんの身体を強く抱き寄せた。
それに応えるかのように、お母さんも僕のことをギュウッと強く抱いてくれた。
熱い抱擁が、思春期真只中である僕の性欲を激しく奮い立たせていく。
我慢出来なかった。
傷ついているお母さんにこんな事をしてはいけない。
頭では分かっている。
でも、でも辛抱出来なかった。
「はっ、はっ、はああぁぁ……」
僕は、感情的にお母さんの背中を撫でまわした。
華奢な千夏より、少しムッチリとしたお母さんの身体。
両方の手の指をめいっぱい広げ、ギュッと押し当てた手のひらでガムシャラに撫でまわしていく。
ズボンの中のペ○スはとっくに膨張しきっていた。