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淫蕩淫魔ト呪持
【ファンタジー 官能小説】

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淫蕩淫魔ト呪持-14

第六章 絡む、身体

「ん……はあッ、はむ……んんッ」
互いの唾液がぐちゅぐちゅと音を立てる。
キルシェはズッカに首を掴まれながらも、彼の首に腕を回した。
もっと欲しいとでもいうかのように、ズッカの頭を抱え込む。
「ん……むぅ……!」
やがてズッカは彼女の唇から自分のそれを離し、荒く息を吐きながら、彼女の下腹部へ右手を伸ばした。
口の端からだらしなく垂れた、最早どちらのものか分からない唾液を舐め取り、ズッカは急くようにキルシェを求める。
「はぁん……ズッカァ……ッ」
左の手は既にキルシェの胸元に回っており、彼女の豊かな胸を上下左右に揉んでいた。
自ら誘ってくることなどほとんどないズッカ。
キルシェにしてみれば彼の異変はむしろ望むところではあるが、疑問は残る。
(呪のせいに違いはない。けど――)
「はあんッ!」
この快楽には抗えない。
再びズッカはキルシェの開いた口に舌を挿入する。
「んむう……はあッ、んん……ッ」
キルシェは激しく自分の身体を求めてくるズッカと、迫る快楽とに身を委ねた。
ズッカはキルシェの胸元に手をかけ、一気に彼女の着ているものを引き裂く。
胸から下腹部まで裂けた服は、もうその役目を果たさない。
彼女は身を捩って、布切れを地面に落とした。
ようやっと彼女の唇から唇を離すズッカ。名残惜しそうなのはキルシェの方だった。
しかし、彼女の切なさはすぐに快感に打って変わる。
「あん……ッ!」
舌を伸ばし、ズッカがキルシェの首から胸をなぞった。
そうして舌はキルシェの秘所へ。
そこは挿入するには十分すぎるほどに濡れており、淫魔の、甘い蘭の花のような香りがする。
男を酔わせる、魔性の香り。
「ひゃあんッ……ああッ、あ……ッ!」
ズッカの舌が彼女の陰核を突いた。
軽く達したキルシェの秘所から、更に愛液が溢れてくる。
それを拭うようにズッカは舐めていく。幾度も男を受け入れている筈なのに、キルシェのそこは鮮やかな色を保っていた。
片方の足を上げさせて抱え、ズッカが割れ目を舐めつつ不意に舌を挿れる。キルシェの腰がいやらしく動く。
「ん、ああッ……ズッカの舌、すごい気持ちいいの……ッ!」
切なく喘ぎ、ズッカの頭を押さえ込むキルシェ。
「んッ……あッ、ああああ――ッ!」
達したのか、白い喉を仰け反らせて一際高い声を上げた。
「はあッ……激しすぎ……」
キルシェはズッカを組み敷くと、上気した顔で熱く吐息をついた。
余韻を貪るようにゆるゆると腰を揺らしながら、ズッカの穿いているものを脱がしていく。
「ん、あむ……」
ズッカの怒張したものを咥え、愛液と唾液に濡れた手で竿を扱く。
ズッカは微かに眉根を寄せ、背筋を震わせた。
口を窄めてズッカの肉棒を咥えるキルシェは、先程達したばかりだというのに、己の秘所を自らの手で掻き回していた。
「はむッ……ん……ちゅ、じゅぷ……」
唇を離すと、ズッカのものは唾液でいやらしくてらてらと光る。
「れろ……くちゅ、ちゅ……」
焦らすように、キルシェは先だけをちろちろと舐めた。
すると堪らなくなったのか、ズッカはキルシェと身体を反転させ、彼女の上に馬乗りになるや否や、己のそれを彼女の中へ挿入する。
「やッ……あ、あんッ……!」
キルシェが喘ぎ、身を捩った。
ズッカは白い乳房を鷲掴み、その形を変えていく。


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