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淫蕩淫魔ト呪持
【ファンタジー 官能小説】

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淫蕩淫魔ト呪持-15

「んッ……ああ…あんッ!」
蜜に満たされた膣内は、しかし相当にきついらしく――すぐに達しそうなのだろう、ズッカの眉が歪む。
彼はゆっくりと、深く、キルシェの中を突いた。
膣内を擦りあげていく度に、彼女の声が高くなる。
「あッ、ああッ、はあん……ッ」
ズッカがキルシェの腕を掴んで上体を起こさせた。
彼女の背に手を回し、対面座位の形で腰を上下させる。
「ひッ……ひああッ!」
目の前の屹立した乳頭を舌でとらえ、ズッカはそれを甘噛みした。
唇で引っ張り、柔らかな双丘を揉み上げると同時に舌で扱いてやる。
キルシェは髪を振り乱して声を上げた。
「あ……あッ、気持ち……いいのぉ……ッ」
細い身体を軽く抱き締め、ズッカは腰の動きを速めた。
それに答えるように、キルシェもまた腰を揺らめかせる。
「ああんッ、イっちゃ……あああああーッ!! 」
「……ん、く……ッ」
互いに絶頂を向かえ、二人の身体は痙攣するようにびくびくと震えた。
獣のように荒い息を吐きながら、ズッカはゆっくりとキルシェから自分のものを抜く。
どろりと白濁した液が彼女の秘所から流れた。

「はあ、ん………」
絶頂の余韻に浸るキルシェが、小さく身動ぎして喘ぎを漏らす。
華奢な身体が艶かしく濡れて光っていた。
ズッカはそれを見下ろしながら息をつき――キルシェの身体をひっくり返して四つん這いにさせ、頭を地面に押し付ける。
「ッ!?」
まだ熱の冷めやらぬ秘所に宛がわれる、熱い肉棒の感触。
思わずキルシェは声を上げた。
「あんッ! まだヤれるっていうの……!?」
「……もうちょっと、我慢してくれ」
苦痛な表情でズッカはキルシェに言うが、彼女はその口元を吊り上げた。
濡れた瞳がズッカを誘う。
「あたしは淫魔だよ、むしろ――」
既にズッカは猛ったものを彼女の中に収め、腰を抱いて揺さぶっている。
切ない吐息混じりに、キルシェが懇願するように言った。
「むしろ、もっとイカせて……ッ」
「……なら、遠慮なくヤらせて貰うぜ」
少しばかり不本意そうな声で言い、ズッカはキルシェの奥を突いた。
「あ、あッ……いい、のぉ……ッ!」



「――この呪を、俺は前にも受けたことがある」
梟の鳴く、暗い森の中。
焚火に小枝を投げ込みながら、ズッカがそう切り出した。
「いい呪」
「………」
思わず口に出してしまったキルシェの言葉に、ズッカは鋭く彼女を睨みつける。
慌てて口を噤むキルシェだったが、溜息をつくズッカに首を傾げた。
「前に受けた呪は、どんな呪だったの? 誰に受けたの? ヤりたいって衝動、ずっと抑えられなかったの?」
「……いっぺんに聞くな」
そう言ったズッカは、随分と疲労が溜まっているようだった。
無理もない。
ただでさえ淫魔との性交には精力が要る。彼女と何度も交われば、疲れるのも当たり前だった。
「ある淫魔に、な。七日間、疼きが毎晩痒みのように襲ってくる。しかも、幾ら女を抱いてもきりがねえ」
ズッカは言って、樹に背を預けて目を閉じる。
そしてぼそりと呟いた。
「……何人もの女を壊した」
「それって」
膝を抱えて彼の話しを聞いていたキルシェは、身を乗り出してズッカに問うた。
「一番辛かった呪って」
「そうだ」
ズッカは答えて目を開ける。そして、いつの間にか自分の目の前に迫っていたキルシェを、邪険にするでもなく見つめた。
月と炎に照らされて、不思議な色に染まったその瞳を見つめながら、ズッカは言う。


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