未完成恋愛シンドローム - 片翼 --9
「ぅんっ・・ぐう・・」
―こんなとこで漏らしたくないっ
くちゅくちゅと粘着質の音を立てながら、カイトがち○ちんに刺激を加え続ける。
「ふうっ・・・んっ、ぐ、ううっ」
歯を食いしばって声を我慢しているだけじゃない。
ち○ちんの付け根よりもちょっと下あたりに意識を集中させる。
多分、今度そこが緩んだら・・。
「がんばるなー」
脳天気なカイトの声が聞こえる。
―結局約3分。身体中汗まみれになりながらも、なんとかオレは耐え続けた。
「なんか自信なくなりそうやわ。ま、しゃーない」
指の動きを止め、カイトがいう。
―やっと、終わる・・?
「オレもちょっと手ぇ疲れて来たし。あと1分耐えられたら止めたるわ」
ため息をつきながら、それでも笑顔のカイト。
「・・・・」
―っていうか、まだこれ以上すんの・・?
「どうする?」
「どうするって・・・・」
―既に否応なしなこの状況で、聞くこと自体どうやねん・・・。
ヘソ曲げられたら困るから言わんけど。
「・・好きにしろや」
そして、何をやってきてもいいように、瞳を閉じて息を整える。
「んじゃ・・」
「!!?」
―なに?なに??
金玉が、指とはまた違う、ヌメヌメとした、熱く軟らかいものに包まれている。
さっきまでの刺激とはまったく質の違う感触に、思わず背中を反らせる。
「んー・・ここまでスル気はなかってんけどなー」
「な・・・?」
股間に視線を移すと、カイトの顔がそこに埋まっている。
―まさか・・?
「カイト・・っ?」
「んー?」
こいつ・・・。
「あー、むっ」
「ひゃあっ」
思わず間抜けな声が出てしまう。
それというのも・・・
「やっ・・きん、たまぁっ」
「んむっ・・ちゅぷ」
こいつ、オレの金玉舐めて・・いや、口ん中入れてる?!
「ぁふあっ・・へぁっ、あっ」
「んむ・・ぷぁっ・・はむっ」
―こ、こんなんっ・・!
「ひぐっ・・・かぃ、はなっ・・ひ、」
自分がなにをいってるのかさえ判らなかった。
さっきからカイトを押し剥がそうと、髪の毛を掴んでいるが、行為は止まらない。というよりも、身体中の筋肉が痙攣し、同時に弛緩している。
力が、入らない。
「ちゅるっ・・・んもっ、くちゅ、っ」
「ひはあっ」
金玉が吸い込まれる度に、自然と呻きが漏れる。
温かいカイトの舌と口の中で挟まれ舐め廻される度に、腰が跳ね上がる。
ち○ちんの裏側を、ヌルヌルになったカイトの指が音を立てて擦り上げる度に、どんどんなにかが上がって来ている気がする。
―も、もうっ・・・
「くちゅくちゅ・・れろっ」
「・・れちゃ・・・っ」
―限界だった
「ぺろっ・・ちゅっ」
「もぉ・・れちゃ・・っ、でちゃ」
―なにかが、駆け上がって来てる
「ちゅうっ」
そして、再び金玉がカイトの口の中に吸い込まれた瞬間―
「・・・・ぁ」
なにかが、崩れた。