未完成恋愛シンドローム - 片翼 --7
「なにしてっ」
「言うたやろ?こっからが本番やで」
「んうっ」
カイトが押し付けた手のひらを、もぞもぞと動かす。と、また、静電気みたいな感覚が湧き上がって来る。
「ふぁっ・・も、もうええやろっ?!いつまでやって・・あっ」
なにが起きてるのかさえ判ってないけど、このままじゃなんかヤバいのはよく判る。
「イヤやって・・・ん」
そうこうしている内に、またさっきみたくち○ちんが固くなっていく。
「来た来た。じゃあイヴ、これならどう?」
獲物を前にした肉食動物みたいに、瞳を輝かせるカイト。
・・・?
「ふゃっ」
さっきまでオレのち○ちんに手のひらを押し付け、やわやわと動かしていただけのカイトが、今度はもう片方の手の指先だけで金玉を触って来た。
「!!!」
「あ。ちょっと刺激強かった?」
しれっとしてカイトは言う。
「い、イヤやって」
自分の感じているものに対する恐怖と、その行為を楽しんでいるかのようなカイトに対する恐怖。オレの頭の中は、ブレンドされた恐怖と、ち○ちんから湧き上がってくる感覚でぐちゃぐちゃになっていた。
「ち○ちんだけじゃこんなにビンビンにならんかったのにな」
オレの混乱がまるで瞳に入っていないみたいに、カイトは行為を進めて行く。
確かに、皮の剥けたち○ちんはすでにさっきよりも固くなっている。
オレが今座っている角度を考えても、普段風呂場やトイレで見る垂れ下がったち○ちんとは全然形が違う。
そしてなによりも・・・。
「元気いーなー、イヴのち○ぽ」
カイトのいう通りに元気がイイからなのかは判んないけど、オレのち○ちんはすでに垂直を通り越してお腹の上に反り返っていた。
さっきまで淡いピンク色をしていた剥けた中身はパンパンに腫れ上がり、色も少し濃くなっている。
―そしてなによりも・・。
「・・・痛い」
「痛い?」
あまりにも腫れ上がっているせいか、先っぽからジンジンとした痛みが走っていた。
「んー・・・じゃあ、こうしたらどう?」
とカイトが言うが早いか、ち○ちんに雷みたいな衝撃を感じた。
「やああっ!!」
「うん、ちゃんと乾いてる」
あまりの衝撃に、開いていた膝が反射的に閉じようとする。
「あ、あかんあかん。膝閉じたらやり辛いから・・・」
さっきまで金玉を揉んでいた方の手で膝を押し広げるカイト。
「ーっ!!」
さっき感じた衝撃が、また。
視線を下に向け、衝撃の元をさがす。と、ある一点に釘付けになった。
「・・・?」
カイトが、親指の腹で色付いた先っぽを擦っていた。
「やんっ!」
―また、来た。
間違いなく、この衝撃は先っぽから来ている。
そして カイトがゆっくりと指を動かす度に、電流みたいにオレを貫く。
「はっ・・ふぁ・・カイト・・・ヤダ」
圧倒的と言ってもいい位の衝撃に、いつの間にか息が切れていた。
「もう?多分まだやで」
「どういう・・―っ!」
思わず息を吸う。
そして、吐けない。
首を反らせながら、ち○ちんに感じる衝撃。